小川榮太郎さんの一気に読める「戦争」の昭和史を読みました。 | キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)

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小川榮太郎さんの一気に読める「戦争」の昭和史完読しました。

 

かなり前に買ったもので、小川榮太郎さんと近しい友人からこれは読んだ方がいいとおすすめされて買ったもののずーーっと読めなかった本でした。

久しぶりに書評を書こうかなぁとおもうくらいに読むべき本でしたのでご紹介しておきます。

昭和の戦争史ということでその時代背景の話からはじまり、満州事変や226事件などで戦争する目的もないままずるずると戦争にひっぱりこまれ、しかも、外交的、国際情報対応をほとんどせず、ずるずると侵略国であるかのように宣伝されていく様子。盧溝橋事件の真実をもっときちんと国際社会に知らしめる能力があれば、国際信用力を低下させることもなかったのに・・・と最初から現在の日本の外交、防衛につながる欠点や弱点とつながる事例だらけで、読むとうんざりする本なのだけど、読むべきです。

 

 

 

現在もそうなんだけど、

 

陸海空が統合されず、各々その内部的なプライドやルールがあって別々に無謀に勇猛果敢に突っ込むやつをとめられず、どんどん深みに陥っていく有様。花形的な正面の戦闘力だけはあっても、その継続的な育成や兵站、輸送能力やその運用、維持管理については一切顧みず、次第に武器弾薬輸送船などを欠いてい手詰まりになっていく有様。花形パイロットたちがいるからといって次の次世代の育成を全く考えず、その優秀な人材を無謀にどんどん失っていく様子。

 

 

圧倒的な物量でトンデモない量の弾薬を叩き込む米国の能力にあれほどの自国民の虐殺をされた歴史をもっていながら、今も自国を守る自衛隊の予算はGDP1%枠で、あっという間に武器弾薬燃料が尽きてしまう状況なのに、それを知ろうとすらしない。

 

 

 

この昭和の日本軍はまだ国力そのものは乏しいけれど、初戦時にはかなりの力を蓄えていた。

 

まだ昭和初期の方がマシだったんだよなーって思う。

 

 

日本は戦争する気はまるでなかった。でも、結果として外からの広報で侵略国とされてしまうような状況になった。現在の日本ではさらに情報に対してびた一文もお金を払わないどころか、透明性とかいう手かせ足かせがあるので、官房機密費ですら、開示せよという世論の中、情報戦やロビー活動などの外に見えてはいけない国を守る活動費が全く存在しないに近い状況。

 

これまでも、ありもしない従軍慰安婦問題などをねつ造され、苦しめられてきたが、これは戦後はじまったことではなく、戦前も全く機能してなかったんだなぁということがはっきりわかる。

 

とてもいい本なのでぜひお読みください。おすすめしておきます。

 

なお、ここに書いているのは個人的感想ですから、皆さんが読んだ場合そう考えるかどうかはまた別の話ですが・・・

 

 

 


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