【ホタルデマ】阿部宣男氏と新聞報道の問題点【喰い物にされた福島】 | キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)

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ベレッタさんちから転載。
http://page.mixi.jp/run_page_apps.pl?page_id=8844&module_id=1060292

転載ここから
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こういう話が発端


4日10時30分から、湯本第一小学校の子どもたち108名が参加して、ゲンジボタル300匹、ヘイケボタル400匹、エサになるカワニナを放流しました。今から23年前、板橋区ホタル生態環境館の阿部館長がご母堂の故郷、双葉郡大熊町の熊川で採取したホタルの卵が世代交代を繰り返した子孫が、このたびのホタルの幼虫です。放流式の前にホタル研究の第一人者でもある阿部館長からホタルの解説があり、子どもたちも楽しげにお話しに聞き入っていました。生まれて初めてホタルの幼虫やカワニナを見る子どもも多く、興味深げに観察するシーンも。「今後さはこの水辺を子どもたちのための環境教育を行う場所にしたいという話もあり、その第一歩になるのではないかと期待しています」(委員会 佐藤和美さん)。


ふくしま復興ホタルプロジェクト

http://www.f-hotaru.jp/

これくらいなら、どこかの村のイベントでもよく聞く話(その地域にも普通にホタルはいるのだから、よそのホタルを放流するのは如何なものかと思うし、ゲンジボタル300匹、ヘイケボタル400匹というのも意味不明だが)


ここで気になるキーワードが「板橋区ホタル生態環境館の阿部館長」である。

以前、mixi日記のほうで一度触れましたが、ナノ銀+骨炭で放射性物質を除去できるという、怪しげな話を吹聴している方です。

http://www.n-green.co.jp/mmce/shinchoku2.pdf

「ホタルは、安心安全な水しか棲めません」

ってのも基礎からしておかしいのですが(ゲンジボタルは「少し汚い水」の指標、というか餌となるカワニナがそこにしかいない)

一番凄いのはこの主張↓

放射性物質をナノ純銀が減らす!!
 水や高圧洗浄した後の処理水はそのまま地下に垂れ流しでは話になりません。地下水は飲料水にもなり、農作物の源にもなり、最終的には海に流れます。放射性物質はかなりの濃度に上がり、食物連鎖が生まれます。これを一日でも早く解決出来るのもナノ純銀担持骨炭等です。簡単な濾過装置を設置し、そこに放射性物質の汚染水が通過する事で約88%以上放射性物質を一日500㍑使用で、約3年間以上持続除去出来きます(ナノ純銀担持骨炭100グラム・ナノ純銀担持白御影石100グラム、計200グラム)。東京都水道局でも現存の濾材よりも効果があると立証しました。

 放射性物質は下がらないと言うのが世界的に定説ですが、ナノ純銀の作用で半減期だと思われる様に速やかに実行出来るのです。眉唾、ウソと疑う人は是非とも板橋区ホタル生態環境観に来て下さい。実際にその眼で見て感じて頂ければ幸です。ホタルには「本物」が存在します。国の研究所や大企業も出来ないから所詮無理と言う認識は捨て去るべきです。放射性物質は元の原子に戻ろうとし、その際に悪い放射性を出しています。そのお手伝いをするのがナノ純銀です。放射能等の専門の先生に是非とも立証して頂きたいです。

 問題になっている放射性物質は原子核の陽子と中性子数がアンバランスになった物質です。ナノ純銀はそのアンバランスを整える役割です。早い話、半減期(放射性物質は、放射線を放出し、別の原子へ、やがて放射線を出さなくなる)に近づける役割です。

 具体的に話しますと、ナノ純銀自体プラス800ミリボルト、マイナス800ミリボルト、計1600ミリボルトを一秒間に100万回入れ替わっています。放射線もエネルギーですので、エネルギーの強弱はあるものの、短期間で、ナノ純銀エネルギーに打ち消されます。
 
 例えば、通常使用されているヨウ素127は、原子核と陽子と中性子を足した数が127個、周りを回っている電子の数は陽子と同じく53個という安定した物質です。一方、ヨウ素131は、ヨウ素127より中性子が4つ多く不安定な状態。このような物質を放射性同位体と呼びます。放射性同位体は、放射線を放出して、元の安定した元素になろうとします。この際に放射線出し、人間を初め生態系に悪影響を及ぼします。

除染等で作業を行っている方々の衣服やヘルメット等にナノ純銀担持溶液等を散布すれば、作業時間は2倍近く長くなると思われます。

http://hotaruabe.blog72.fc2.com/

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ナノ純銀が、原子核の陽子と中性子数のアンバランスを整える???

半減期に近づける??

放射線もエネルギーなので、短期間で、ナノ純銀エネルギーに打ち消される???

意味がわからないよ(笑)

大体核種ごとに、物質特性も中性子と陽子の数の差も、エネルギーのボリュームも違うのに、全てに効果があるわけがそもそもなかろう

というか根本的に間違ってますし。


で、東京のイベントプロデューサーが、この人を掲げて、福島のいわき市、湯本の湯本商店連合会に、復興プロジェクトとして、ホタルの話を持ち込んだと、いうのが地元の方の話。


「ふくしま復興ホタルプロジェクト」のHPでもでかでかと、阿部宣男氏の本の宣伝が…


著書のタイトルは「ホタルよ、福島にふたたび」←いや、福島にも元から普通にホタルいますよと…

本の帯の文言

「ホタルは自然界のガイガーカウンター
ホタルが光舞う土地、そこではそれ以下の放射線しかないということである.
約200万個の発光器をもち、その細胞が光るホタル。しかし一定量以上の放射線を浴びると発光器が破壊され光らなくなります。
0.5マイクロシーベルト/時間 1年間だと4.38ミリシーベルト/年。」

はぁ???

甲虫類は放射線に非常に強い、ウリミバエでもシーベルト単位で放射線を当てても死なない。あり得ない話。

0.5マイクロシーベルト毎時程度の線量でホタルがいなくなる、光らなくなるということは無い。

発光器異常の写真のトリックも既に暴かれているみたいです

詳しくはこちらのまとめで

http://togetter.com/li/344255


すっごい問題なのは新聞社がそのままこの件を記事にしてしまったこと。

日本中の新聞読んでるほとんどの方は「ホタルは放射線に弱い」「一定以上の放射線を浴びたホタルは光らない」という誤った認識を持ったことでしょう。

これがどんな問題を引き起こすか、考えないのでしょうか??

水質が綺麗すぎてホタルが居ない場所が福島県にあったとします。
そこは線量が高い汚染地帯だと判断されませんか??

水質の変化などでホタルが減ったとします。
そこは放射性物質で汚染されたと思われませんか??

逆に汚染が酷い箇所があって、そこにホタルがいたとします。
安心して無警戒になりませんか??

浪江町や飯舘村でホタルがいっぱい飛んでたら、戻って良いサインなのか?

ということ。

新聞社がよく調べもせずに、こんな話をバラ撒いて、どうなるのか?想像力が足りなすぎる。責任は誰が取るんでしょうか??

風評被害の新たな火種になりかねないし、間違ったバロメーターで判断して逆に危険になる可能性もある。

湯本の方は復興のために尽力されいているのは百も承知だし、ホタルがいて、安全性が訴えれて(勘違いですが)、観光資源にもなるなら、こういうイベントを開催しても、私は仕方ないと思います。

地元の経済振興のため、レジャー施設や高速道路、ショピングモールを建てても、それは地元の判断だと思う。それで森や池が無くなって自然環境が変わっても、その行為を責めることは、私は難しいと思います。私も田舎住まいですから、利便性や経済と、自然環境の難しさはよく解ります。

(私は放流には反対だし、環境を整える程度にすべきだという持論です、そもそもホタルだけ、ギフチョウだけ、オオタカだけというような単品で保護するってのはおかしい。それならゲンゴロウにもニホンザリガニにも権利があるはずだ、やっぱ人が呼べない=お金にならないんでしょうね)

今回の件で一番許せないのは

こういう地元の復興への意思や思いを利用し、食い物にする、インチキな人間と

全く検証もせず、インチキな人間の自説をそのまま報道するマスコミの姿勢

です。

ーーーーーーーーーーーーーー 転載ここまで


科学的な思考についての視点を教えてくれるもの。
まず こういう感性がないと、これだけウソをほんとうらしくテレビやマスコミが知らせている世の中で役に立たないモノ、逆に人体に害のありそうなものまで多用してしまったり、必要な栄養を避けたりする危険を避けれます。

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