「人の心は読めるか?」本音と誤解の心理学(ニコラス・エプリー著)
というテーマの本に興味を持ちました![]()
この本は相手の気持ちを想像する能力のメカニズムや、
他人の気持ちを間違って理解しているために、
誤解や対立が生じる仕組みや、
他人の気持ちを正しく理解する方法、
「傾聴には興味・関心が必須」の意味が
脳科学の知識からもよく理解できました![]()
本書では「読心術」について書かれていますが…
その内容は、テレパシーとか透視術とか
は語っていないです![]()
もし、興味をそそられる方は、
読んでみてください![]()
なかなか面白いですよ。
読心術とは
私たちが日々の暮らしの中で、
相手の考えや感情や望みや意図を
とっさに推し量る時に、一日に何度もやっていることです![]()
読心術のおかげで、
親しい関係が築けたり、他人から望みどおりの
評価をもらえたり、チーム内でうまく仕事ができたり、
ライバルより有利に立って生き残ったり
することもできています![]()
読心術はあらゆる人間関係の土台をつくり、
推測と仮定の網を張り巡らすものであり、
そのおかげで社会がうまく機能しています![]()
◆人はみなマインドリーディングをしている![]()
心の視力を上げる
人間が相手を理解しようとして犯すミスは、
予測できるし、修正することもできます。
私たちのミスは人間関係の根底にある
2つの基本的な問いに起因しています。
一つ目は「①それに『心』はあるのか?」
もう一つは「②相手は何を考えているのか?」という問いです。
①相手の気持ちを読むべきときに読心術の
能力を発揮せず、相手の気持ちを考えないことです![]()
相手をまるで感情のない動物やモノのように
扱うことで起こります。
つまり、相手の非人間化です![]()
一方で、相手の気持ちを読むべきでないときに、
読んでしまい
、
その結果、意図のないところにも何らかの意図があると
考えてしまうことです![]()
それに「心」はあるのか?
◆非人間化とは、相手の人間性を認めないことです。
私たちは自分とあまりにも違う人に直面すると、
第六感が働かなくなることがあります![]()
そういった傾向は、
偏見や憎しみによって強まることもありますが、
きっかけは他にも考えられます。
お互いの距離感があり、
橋渡し役がいないとその距離を埋められない場合にも、
第六感は働きません![]()
物理的な距離と心理的な距離
相手の心について考える能力を発揮できないときの
違いを理解するには…
相手との心の隔たりの大きさと、
その隔たりを埋めたいという欲求について
理解する必要があります![]()
◆相手との距離感が、
自分の第六感を眠らせてしまう理由として…
①身体的な感覚も第六感のトリガー(引き金)となる
相手との物理的距離が遠ければ、
第六感は眠ったままになってしまう![]()
②相手を推測しようとするときにも
第六感が呼び覚まされるが…心理的に距離があると、
第六感のトリガーは発動しにくくなる![]()
第一のトリガー 「相手の心を知覚する」
私たちの脳は同じ機能を持っています。
つまりある特定の状況に置かれると、
自動的にシンクロする機能です。
①同じことを見たり考えたりして、関心を共有すること
同じ人間なので、相手の関心の矛先を
察知するのは上手です。
・複数の人が同じものに注意を向けているときは、
同じ出来事に反応して、心が一体化し始める
人間の脳は同じことに意識を向けているときは、
同じ考えや気持ちになる準備をしている
②同じものを見ることで、表情や身体もシンクロする
誰かがあくびをしているところを見たら、
自分もあくびを抑えられないとか。。
・集団でいると、誰かの行動は他の人に伝染する
自分が他の人と、しぐさや姿勢や話し方、アクセントまで
似て来ることに驚きます![]()
③視線と身体が一体化すると、心も一体化する
笑うと、幸せな気持ちになり、眉をよせれば、
懸命に考えるようになる
・相手の行動をまねすることで、
その人の気持ちを実際に体験する仕組みは、
相手の心を理解する上で欠かせないです![]()
◆関心の共有、行動の模倣、それに感情の一致
の連鎖反応は、
人間の第六感が身体感覚を通して初めて、
発揮される一つの道筋を示している![]()
◆逆に第六感が発揮されなくなるのは…
目をつぶったり、そっぽをむいたり、耳栓をしたり、
相手の顔や声が見聞きできないほど離れていたり、
別のことに関心が向いているとき![]()
・人間は自らの知覚経験を通して、
他人の心を理解していることがわかります![]()
第二のトリガー 「相手の心を推測する」
相手の考えや計画を想像するときに、
必ずしも目の前に相手がいなくてもいい。
・すでに知っていることや知っていると思うことを
もとに推測するところから始めればいい。
◆身体感覚と推測が別物
医者の思考方法にも表れていると……
人間が繰り返し経験すると慣れていくように、
医者も経験を積むにつれて、
患者の悩みや痛みに自然と鈍感になる![]()
でも、一方で、
患者が痛みを感じるときと、
そうでないときを区別する能力は失わない
・同情心を鈍らせることは決して悪いことではなく、
むしろ医療を施す上で必要なこと。
確かにそうですよね。
医者が患者と同じように痛がってほしいとは…
患者も考えていないです![]()
◆医者は他人の苦しみを実際には感じないが、
相手が苦しんでいることは、
すぐに推測できる![]()
つまり、相手の心を理解するルートは
二つあるようです。
これは医者だけでなく、
支援者やカウンセラーには必要な能力だと思いました![]()
◆悩んでいる人、困っている人の
感情と一体化する、同情することではなく、
「何に苦しんでいるか、悩んでいるか?」を推測できる能力
を磨くことの重要性を教えてくれています![]()
やはり、支援者は「共感力」と「客観的で理性的である」
二つの資質が必要なことが、
ワタシは脳科学からも納得できました![]()
①他人が痛みを感じるところを見ると、
自分も痛みを感じるルート
②他人の心を推測する行為を司るルート
「相手は何を考えているのだろう?」と思うでも、
相手に無関心なときは推測しなくなる![]()
◆人間が他人について考えるとき
大切なことを教えてくれています。
・自分に近い人のことは、心を持つ人間であり、
「自分と似ている人」と見なす![]()
・でも、自分と違う点が多い人や、
直接的な接触が少ない人には、
一人の人間として見なしていない![]()
◆相手との距離は、
自分とは似ていない、違う、異質だ
という感覚
…相手を一人の人間と見なさくなってしまうようですね![]()
心が読めれば賢くなれる
アフリカの古い言い伝えには…
「人間は他者を通して存在する」という考えです。
つまり、あなたの人間性は、
一人でいるときの態度ではなく、
他人への接し方に表れるということ
・人間性というのは、
他者のことを、
人間に身体を持っているという生物的な観点ではなく、
人間らしい心を持っているという心理学的な観点から
一人の人間として扱うことで生まれます。
私たちは特定の状況に置かれると…
いとも簡単に他者との距離を置いたままになり、
その結果、
相手を心のない存在と見てしまうことです![]()
他者の心を理解する能力を発揮しなければ…
相手に無関心になるばかりか、
自分の人間性まで失いかねない![]()
◆相手の心と正面から向き合えば、
相手に人間らしく接することができるばかりか、
相手の前で自分がより賢く振る舞えるように
なるということです![]()
いったん第六感が発動すると、
目の前のあらゆるものに、心の存在を見出すようになる![]()
ワタシは対人関係が苦手な方なので…
少しずつ相手との距離を縮めて、
心地よい領域の中で、
第六感をしっかり働かせるよう努めていきたいと
思いました![]()
傾聴力を高めるには、
第六感は大切なんですね![]()
人間の脳の機能からよく理解できました![]()