京都岡崎音楽祭 OKAZAKI LOOPS 2018
高木正勝さんのピアノコンサート
Marginalia
に行ってきました

♪………♪………♪………♪………♪
音を聴く
その音を追いかける
音が立ち上がってくる
その音を追いかける
音が立ち上がってくる
その音を追いかける
…これを続けていると
音の繰り返しになるんだよね
だから、ずっとそれが続くんだけど
(ふふふ…とやさしく笑って)
ライブ中の正勝さんの言葉です
ピアノの鍵盤をひとつたたく
伸びる音を聴く
音が立ち上がる時がある
立ち上がった音に
音を重ねる
たたく 聴く 重ねる
たたく 聴く 重ねる
この繰り返しを丁寧に見せてくださって
ああ、これだ
そう、これだ
この瞬間の重なり
この瞬間の連続
コンサートホールの座席で
シンギングボウルを
響かせたくて
響かせたくて
たまらなくなった
この美しさがわかると言いきってしまうことには
今はまだ
少しの抵抗があるけれど
その音の重なりを
誰に遠慮をすることもない
楽しんだらいいよ
私は 

以下、正勝さんのお話です
兵庫県の山の中に住むようになって
今まではきれいに草を刈っていた所を
今年からは
歩く所だけを刈るようにして
他は草が生えるままにしているんだけど
そうすると
新しく見えてくるものがあって

過去には
身体をつかった演奏のしかたをしていたこともあるんだけど
最近は
こんな演奏のしかたになっていて
余白みたいなものとか…
初めて弾くような気持ちでやってみます

こんなお話しから弾いてくださったアンコール曲は
「 girls 」
音の重なりがやさしくて
どこまでもひろがる音
正勝さんの言葉どおり
新しいgirlsだった
家中の窓を全部開けて
外の音を入れて
聴いて
風や
鳥の鳴き声とか
それに音を重ねて
それにどう応えてくれるのか
そんなことをして生まれたのが
Marginaliaです

昨年、ソロモン諸島の無人島に行った時に
いかに音を聴いていないかということに
氣がつかれたそうです
いつお会いしても素晴らしくて
そのやさしい笑顔から
目を離せなくなってしまうのだけれど
今回の正勝さんは
静かに穏やかに神々しかった
コンサートホールを出ると
からだが軽くて
こころが自然におだやかで
すべての固まりがとれていた
ああ、これだ~ と
空を仰ぎながら
また思い
私はシンギングボウルをとおして
これが欲しいのだ
シンギングボウルを受けてくださる方に
これを感じていただきたい
めざすところがみえた
思い出すと
いつでも どこでも
泣けてしまうのだ
正勝さん、ありがとう
ホントにホントに最高です
幸せです
愛をこめて