先日の台風の後、風が変わったのを感じます。
朝晩はかなり過ごしやすくて
心地よい風に吹かれながら自然に深呼吸をしていることに
ホッとしています。
昨夜はそんな涼しい風に触れながら
23時過ぎにお散歩をしていました。
普段は深夜でも比較的車も走り
歩道を歩く人を何人も見かける通りなのですが
まだお盆休みの終わりなのか
とても静かな夜でした。
歩く速度もゆっくりになって
ただ歩くことそのものを楽しめる幸せな時間でした。
岐阜の田舎育ちの私は、名古屋市郊外の街に住むようになってから
溢れる『音』の多さに驚きました。
住むということは、ときどき訪れる時とは違う感覚で
その街の音をとらえるのだと気がつきました。
自然の中にいても、もちろん音はあります。
鳥のさえずり、木々の葉のざわめき、昆虫や動物の声、水や風の音
こういった音とは質の違う音、音、音…
自然の音に囲まれていた時にはしなかった
イヤホンで音楽を聴くということをするようになりました。
周囲の音や騒々しく感じてしまう空気を遮断するために。
そして、街に住むことで
自然の音に包まれる恩恵を身をもって感じられるようになりました。
子供の頃、星空をながめていると輝く星の音が聴こえる気がした
真っ赤な夕焼け空、沈んでいく太陽の音も聴こえる気がした
バッタが跳ぶ時には、バタバタという音はもちろん聴こえるけれど
揚羽蝶の優雅な羽ばたきの音や
キャベツ畑に舞い踊る紋白蝶の羽ばたきの音も
聴こえていた気がする
山から湧き出る清水の音
どんぐりが地面にコトンと落ちる音
カブトムシやクワガタがごそごそと這い回る音
桜の花が咲く音
実家の前の竹林のざわめきは
音としてはかなり大きいはずなんだけど
なぜあんなにも安心と穏やかさを感じたのだろう
このヒミツは、今読んでいる本に見つけられるかもしれないので
ちょっぴりワクワクしています。
また、綴らせていただきます。