赤髪の戦い後編~小説風~ | ショートカット、くせ毛専門カットマン 凡人髪切り屋ヒロのブログ

ショートカット、くせ毛専門カットマン 凡人髪切り屋ヒロのブログ

くせ毛・ショート専門
細毛・ハリコシの悩みに
応える美容室、カームイーズの髪切屋ヒロによる、
お悩み解決ブログ。
100%じゃありません。

練馬区谷原の小さな美容室

カームイーズのヒロでございます。

  

※前回に引き続き小説タッチな
ブログの長文になります。






三、決着。


P.M.8:40





準備は整った。

これからが、本番だ。

もはや、限界直前、
臨戦態勢である。

もはや、この髪の余力は
後、少し・・。

しかし、彼の髪は凄い。

クセも強いが、髪も強い。

普通のレベルなら、


と、言われるレベルである。

が、それでも、まだ諦めてない・・。

そして、このハイトーンの状態を
暗すぎない茶髪にする時がきた。

決して、簡単ではない。
 

だから、こんな時の為に、

僕らは日々、勉強する。

いつか勉強した
カラーの知識が、役にたつ。

学びが、自分の財産
なんだなと、改めて思う。

 

さぁ、行こう。



作戦はこうだ。

金髪はメラニン色素が無い為
メラニンとなる、ブラウンの
色素ををいれ、

色素が入った事を確認後、

その上から、更に
ワントーン暗い
希望色、投入!


この辺りで、精神が壊れはじめる。


店長「はい、あそこに見えますのが
富士の樹海で・・」

僕「店長!よく、見えません!」


更に戦況は激しくなる・・。

赤みが残ってるので、
それを消す補色を流し込む・・

でるか?希望色?

自分を、信じ、

僕は一心不乱に、
髪に向き合った。

ペタペタ・・

ガがガが…

ズォォォ・・。

ギャ~~す!


チン!


「おっつぁん・・燃え尽きたよ・・、
真っ黒に・・。日焼けで真っ黒にな・・」









P.M.9:30

夜も、ふけ
N君にも疲れが見えてきた。

人生で、一番長く

「美容室の椅子に座っていた」

後に、彼はこう言った。

そして・・



な、なんとか・・






それなりに・・



多少のムラ感は致し方ない。

襟足、赤だったし・・。

でも、普通に見れるようには
なったか・・。

この状態を…








なんとか、ここまで・、


多少、メッシュっぽくなったが・・。

本人は納得してくれた様子。
 
 


長い長い、闘いだった。

しかし、やはり代償もあった。

前髪である。

あれだけ強かったが、

根元ストパーかけて、
毛先毎日アイロンをかけてる前髪。

あれだけ保護したが、
やはり、間に合わなかった…。

うちでやれば、絶対大丈夫!
なんて、言いません。

やれるだけの事はやった。

けど、

もう、傷んだ髪は
元には戻らないのだ。

だから、初めから限界が
きている髪は
守るしかない。けど、それでも
やはり、無理はある。

だから、金髪の僕は、
傷んだ部分を
最高のトリートメント、

ット!

で、治すのである。

色も少しづつ地毛に戻せるように、

これからが勝負でもある・・。

四、エピローグ


P.M.9:50




ほぼ、壊滅してしまった前髪を
店長が、カットで修正。

久々に極限まで傷んだ髪をみた

僕は、少し息を飲んだ。

「限界まで、やっちゃったね・・。
もう、僕の負けです。」

N君。「ええ、でも、この傷んだ感触、
嫌いじゃないっすよ!」

?!!

さすがである…。

これが、若さ。これが金髪にする覚悟。

 
「大学生のうちは、やりたい事やって、
髪も傷んでなんぼっすよ!」


昔、僕にそんな言葉を
爽やかに言った
 青年の事を思いだした・・。

  

僕は、改めて思った。

髪の傷みを気にする人間は

金髪にしてはいけない。

赤にしちゃいけない。

人生で一番、髪をいじめた夏の終わり。

 彼にとって、そんな思い出が
残った事だろう。

そして、何年後かに、

「学生の時は、髪傷めたな~、若かった!」

なんて、言葉を彼は言うんだろなぁ…。








すっかり夜はふけ、疲れ顔で、
内側の毛先を、真オレンジに染めてる
女の子を横目に、未来を思う。


自分の傷んだ髪をいじりながら、
秋の匂い感じる、谷原の空の下。

家族の待つ、
自宅への帰路につくのであった。
 








※注
このブログは、あくまで金髪にまで
明るくなった髪を、茶色に戻すのは、
たくさんのリスクと時間を要する
と言うことを伝えたいだけで、

このような、カラーが得意なんで、
是非来てください!

・・ではないので!
(お断り致します。)

基本的には、

やりません。

こういうブログもたまには!

ね💖💖

著者:おしゃべり金髪クソ野郎

特に意味のない文章を書くのが趣味。
ウィンクのしすぎによる右目の変化に
戸惑いを隠せない34歳。