
こないだ釣ったハコフグ。25cmくらいあってけっこう良いサイズです。
ハコフグはフグの仲間ですが、いわゆるフグ毒(テトロドトキシン)を持っていません。美味で知られるお魚です。
ハコフグ料理で有名なのが、長崎県は五島列島の郷土料理、かっとっぽ。ハコフグのボディを使った味噌焼きです。
しかし、近年はハコフグを食べた人でパリトキシン中毒が起きたことから、ハコフグの内臓は提供禁止部位(飲食店では出せない)になってしまったとのことです。パリトキシンはイソギンチャクの仲間などが持つ毒素で、ハコフグが肝臓にパリトキシンを蓄積するのは南方海域におけるレアケースのようですが、肝を味噌を和えて焼く、昔ながらのかっとっぽはもう公式には食べられないようです。食べたかったら自分で(自己責任で)作って食べるしかありません。
というわけで、滅多にないチャンスでもあるので、かっとっぽを作ってみましょう。
正面ハコフグ。
ハコフグといえば、さかなくんの帽子で有名ですよ。
事前にしっかりたわしでこすって洗い、パフトキシン(外敵から守る皮膚表面の毒)を含む粘膜は落としてあります。
ハコフグの腹。
上下左右が硬質の皮で覆われていて、口や尻尾、目のあたりが柔らかいです。
鋏で腹の皮を切ると、ぺりっと剥がれます。
腸が見え、その向こうのクリーム色の塊が肝臓。
肝臓でかい。
筋肉よりも肝臓の方が重量があるんじゃないだろうか?
肝臓を抜いて、腹の中を洗います。身は皮にくっついています。
これに肝を詰めて焼きますよ。
味噌、肝、刻みネギをハコフグの中にいれ、ぐるぐるかき混ぜます。
アルミホイルでくるんで焼きます。
焼き網だと火が通りにくかったので、このあとグリルに入れました。
焼き上がり。
腹の蓋を取っていただきます。
濃厚な肝が味噌と絡み、弾力のある身と合わさってすこぶる美味なり。
肝臓は熱で溶けて、その脂が味噌と合わさりネギと絡み、、こりゃ肝好きにはたまらないと思う。
いまや幻となった、オリジナルスタイルのかっとっぽでした。
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以下はオマケです。
ついでに、ウツボ(隣のおねえさんが釣ったのをもらった^^;)も料理します。
これは何度か捌いたことあるのですが、何回やっても身の中の骨が取れません。
うつぼの胃からけっこう大きな魚が消化途中の状態ででてきました。
これカワハギかな?丸呑みしたようです。
ヒレ側の骨を除去してぶつ切りに。
から揚げ完成。
身の中の小骨はごめんなさい。
残りの身は干物にしました。
p.s. ヘルシー食事の一日。