さて、2019年もいよいよ終わり。恒例のベスト10釣行を選んでみました。

年々、新しいタックルや新しい釣法への興味が薄れつつあるのを感じますが、それでもまだまだ世の中には私の知らない楽しい釣りがたくさんありますから、ここで探求心を無くしてしまうと体だけでなく心も老いぼれてしまいそうなので、これからもいままで通りプログレッシブな釣りスタイルをキープしていきたいと思います。

年々、海の状態が変わっているのを身に感じます。冬になっても下がらない水温、やたらに吹き続ける風、これまでの経験で積み上げた知識が役に立たないことも多い、不思議な気象です。爆風台風15号と激雨台風19号の被害も甚大でした。こんな気象がいつまで続くのだろう。

 第10位 タチウオ浅場侵入、さらに湾奥へ


昨年、シーパラ前の浅場でタチウオが食いだしたのはびっくりしましたが、今年もその傾向は続き、さらにポイントは湾奥へ移動しました。これも水温の影響か?例年なら観音崎沖の70m前後で釣れているタチウオが年末になっても浅場にいます。
 竿が起こせない~!シーパラ前の超浅場タチウオ

 

 第9位 常磐マコガレイも好調

春から夏にかけて、常磐の風物詩でもあるマコガレイ。那珂湊から日立にかけて広く好ポイントが続きます。ここ数年いまひとつの釣果でしたが今年は模様よく、日立沖で好調なマコガレイ釣りを楽しめました。
 数よし型よし、花見マコは日立沖

 

 第8位 富津名物ラッキョウイイダコ、久しぶりの湧きの良さ


ここ数年ぱっとしなかった富津のイイダコ釣りですが、今年はシーズン開幕が遅かったものの、12月まで続く当たり年に。ラッキョウをテンヤにくくりつける富津独自のイイダコ釣りは釣趣抜群、食べても美味しい。こういう伝統的、ローカルな釣りをいつまでも大事にしたいものです。
 ロングランの富津沖、師走イイダコ

 第7位 東京湾アオリイカは記録的ロングラン


例年なら東京湾(神奈川県側)のアオリは3月で終わり、その後はあんまり乗らなくなるので終了というパターンなのですが、今シーズンは2月にちょっと落ちてからV字回復。なんと5月の終わりの産卵期まで続きました。個体数が多かったこともあるでしょうが、アオリ乗合が始まってからここまで釣期が長かったのは初めてのこと。当然アオリも大型化し、強烈な重量感が楽しめました。
 ワンチャンスの一杯、鴨居から春アオリ

 

 第6位 アマダイ2尾でジャスト1メーター


近年面白くなってきたのはアマダイ。20年ほど前は小型ばかりになってしまい、もう場荒れした釣りものかと思ってたのですが、ここ10年ほどで大アマダイが普通に釣れるようになり資源復活を感じます。この日も近場ポイントで53cmと47cmが上がって満足の釣果。
 大甘狙いは甘い釣果に、相模湾アマダイ

 

 第5位 興津から亘理へ。根まわり五目にフラッグ交換も


興津のタイガージェットシン、もとい、アントニオ猪木と一緒に亘理へカレイ釣り。拓洋丸の箕笹船長は興津に釣りにきたこともあり、船長同士のフラッグ交換も。今年は高水温が続いていた仙台湾、雨濁りもあっていつもの爆釣ではありませんでしたが、それでも魚種豊富なカレイ釣りを楽しんできました。箕笹船長、来年こそはぜひ興津に横浜に遊びにきてくださいね!
 仙台湾、根まわり五目でハッピーマックス!!

 

 第4位 高級魚狙いといえばやはりマハタとヒラメ


高級魚と呼ばれる魚はたくさんあるけど、誰でも手軽に狙えるのがこのマハタ。超美味なこの魚をあんな料理やこんな料理でたんまり食べられるのはツリオヤジ特権。世間では高級魚扱いされるヒラメが外道扱いされることも。今シーズンもマハタ好調なんですが、常宿千鯛丸では餌の入手が困難になるトラブル発生。はやく餌が安定供給されることを願っています。
 マハタだ!ヒラメだ!泳がせ五目は千倉から

 

 第3位 カモシの威力、3kg含みのツ抜けでクーラーオーバーフロー


房州伝統釣法カモシ釣り。大物にターゲットを絞った合理的なシステムからは先達の創意と工夫が伺えます。この釣り方がハマれば、マダイもバリバリ。この日は10枚を上げて、クーラーに入らないほど。最近のマダイ釣りは若い人がタイラバなどのゲーム性の高い釣りに流れたり、サンマ不漁によってカモシ釣りのコストが上がったり、と難題山積みではありますが、この伝統ある釣りを後世に伝えたいものです。
 のっこみ爆裂!興津のカモシマダイ

 

 第2位 驚愕の魚影、亘理のマゴチ


マゴチといえば、もともとは東京湾のお家芸。近年では茨城の鹿島灘でも乗合が出たりしています。そしてマゴチの魚影が驚くほど濃いのが仙台湾。50cmオーバーの良型マゴチがバリバリ食ってきて、釣り放題と言ってもいいほど。もちろん、凛とした白身は食べても美味な魚です。ところが、宮城の釣り人にはこの魚あんまり人気が無い不思議。マゴチ好きな人は、一度はいってみることをお勧め。
 マゴチ爆裂!仙台湾

 

 第1位 日本は広い、まだあった剣先烏賊のパラダイス


イカ釣りの中で、引きが強くて数が出て、さらに食べて美味しい、と三拍子揃ったイカ釣りがケンサキイカ。伊豆の遠征アカイカでクーラー一杯の釣果が出ていた時代もあったのは今は昔。もうパラソル級のケンサキイカ入れ乗り体験はできないのか、とのモヤモヤを吹き飛ばすパラダイスが大山沖にありました。当地でダイケンと呼ばれるジャンボサイズのシロイカ、竿はひん曲がりぐいぐい引っ張る痛快なイカ釣り体験は文句なく2019年で一番楽しかった釣りです。
 大剣の狂舞、大山沖の夜シロイカ


2019年も楽しい釣りがたくさんありました。
2020年は初心を忘れることなく、慣れ親しんだ釣りも未体験の釣りも、ともに楽しんでいきたいと思います。

本年のブログアップはこれにて終了です。拙ないブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。みなさん、どうか良いお年をお迎えください。

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