私がタチウオ釣りを始めた昭和の時代、八景の船は観音崎や久里浜まで行かず、真沖50m前後で釣っていました。餌は使わず、カットウ針を使った和製ジグをひたすらしゃくって落としての繰り返しで、でかいタチウオが釣れます。それも専門に狙うのではなく、ちょっとお土産でタチウオ釣って帰ろうか、というノリでした。

時が過ぎて釣り場は遠く深くなって餌釣りが主流に、さらに舶来ジグによるジギングも広まり、夏場は大貫沖の浅場で釣る、など、タチウオ釣りも変化していきます。

しかし、しかし、しかしのし!

港を出たところの15mダチでタチウオが釣れるなんてのは初めて聞きましたよ!^^;
しかも季節は10月、秋まっさかり。
タチウオってホント不思議な魚です。

これから各船出船、スパンカーを立てているところ、、、ではありません。
こんな近場がポイントなのです。

長いこと八景の船乗ってますが、こんな場所で釣り糸たらしたこと今までありません^^;;

出船前の風景。
実はこの日はユカリン誘ってLTアジに行こう、としてたのですが、前日PureAnglersでお世話になった斎田船長から、「今ならタチウオがいいよ、すぐそこの浅場で釣れてて面白いよ。いつまで浅いとこにタチウオいるかわかんないし、アジはいつでも釣れるからタチウオにしなよ」とのレコメンドで、タチウオに変更!

本日のバナナ。

出船前にワインの小瓶を空けてゴキゲン中飛車です。

水深はあっと驚く15m。
多少場所替えしましたが、深くても18m程度。
オモリは30号でも40号でもお好きなようにとのこと。
だもんで、タックルはショートブレード2000に手巻きリール、カルカッタ400F、PE1.2号巻き。LTアジのタックルですね。

餌は綺麗にカットされたコノシロ。

ユカリンはマルイカのショートロッドで強烈な引きを楽しんでますよ。

そして型が良いです。
ドラゴン級は出ませんでしたが、ネクタイ級もいない、中型揃い。

陸っぱりの釣り人がテトラからタチウオ狙ってますよ。
遠投すれば船まで届きそう。

反応は底から5mくらいまでですが、低めの棚で当たることが多かったです。
釣り方は、ひとつの棚で複数回しゃくって餌を動かし、アタリがなければ棚を上にずらしてまたしゃくる繰り返し。
タチウオが竿先を持ち込むまで待ってから合わせますが、どうもわたしは昔からこの浅場のタチウオ苦手です。
アタリはやたらに多いけど、その半分以下しか掛けられないといういつものパターン^^;

昼近くになってアタリが減ると北上して根岸湾の出口を探索、ここでもアタリがあります。そして最後はまた港口に戻るというパターンでした。浅場のどこでも反応があります、これからしばらく浅場パターンが続くのか?それとも突然姿を消すのか?タチウオさんの行動はいかに?

それと、今回は珍しいことがひとつ。なんと、タチウオがオモリをくわえて上がってきました。
天秤の下の小田原オモリをガブリ、そのまま抜きあげられるまで離しませんでした。動くオモリに反応するのはわかりますが、咥えたまま釣り上げられるのは浅場の釣りならではでしょうか。写真撮ろうとしたら離しちゃいましした、残念。

根岸湾で釣ってたころ、大黒埠頭方面に黒煙が立ち上りました。
すぐに情報は入ってきました、釣り船火災があったとのこと。
全員無事とのことでで何よりです。
伊豆、茨城のときもそうでしたが、知っている船の火事には心が痛みます。早い再開を願うばかりです。

東京湾のりものシリーズ。
消防のヘリコプター。

ばらしまくりの一日でしたが、20本ゲットしてクーラーずっしり。

本日の船宿コメントはこちら。
浅場やる日はオモリ30号で良いですよ、浅場の仕掛けは1本針(ハリス1.8m-2.0m)。

楽しい釣りでした(^^) (写真提供:三喜丸)

ユカリンは22本ゲット、タチウオ釣りはユカリンにかないません^^;

たっぷりのタチウオはニケと年老いた母親におすそ分け。
もちろん、魚快縁でもしばらくはタチウオ料理が食べられますよ。
タチウオの塩焼き、最高ね♪

史上初の、シーパラ前超浅場15m秋タチウオはいつまで続くかわからないので、いくならいまかふじわらのりかですよ。

[小柴港 三喜丸]
http://www.miki-maru.com/

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