
ミッションレスウィークエンド、選んだ釣りものはマコガレイ。
今シーズンは開始がずいぶんと早く、普段ならみんなヒラメを狙っている2月から開始の船も。
けっこう数が出ています。
ここ数年、常磐マコは大型が出るけど数は出ない、という傾向にあって一発大物釣り場というイメージができつつあったのですが、本来は30cm前後のサイズの数釣りができて、それにでかいのが混じるという釣り場です。今年はそんな感じの釣れっぷり。
と、やってきたのは日立久慈港。
船は昨年の7月4日にリニューアルされた日正丸。山縣雄太船長が舵を握り、設備やサービスも一新されていますよ。
私はこの日の取材以来なので、リニューアル後は初めて。
このフリースタンドLTは自前のではありません。
なんと、各座席にはフリースタンドLTが装備されています。
カレイ釣り、ひとつテンヤ釣りには至極便利。
乗船すると、ざぶとん、タオル、ごみ用のポリ袋をくれます。
茨城県では珍しいサービス。
タオル出してくれる船はたまにあるんだけど、ちょっと驚いたのはキヤビンの小道具。
消毒液、絆創膏、日焼け止め、ウェットティッショ、化粧水(?)など、ケア用品がずらり。
ここまである船は珍しい、誤って指を切ったりしても、日差しを浴びて火傷しても(?)、安心安心。
そんなこんなで支度を開始。
状況に応じて仕掛けを使い分けますが、まずはノーマル仕様でいってみます。
ポイントは20分ほど走った那珂沖。
大洗、那珂湊の船団とはちょっと離れた浅場で開始。
横浜に比べてえらく寒いのですが、寒さに負けずにこづいていると、雄太船長がでてきて、「潮がぜんぜん動いてません、、、」 ありゃりゃ^^;
常磐マコの悪条件のNo.1は潮が動かないこと、こりゃ厳しくなりそうです。
それでもめげずに魂を込めてこづいていると、クッと穂先を引っ張るアタリ。
すかさずバシコン合わせを入れると、感触が軽い。
一尾めはショウサイフグでした^^;
ついで小突いているともたーっとした重み、そのまま竿を立てて針ガカリの有無を確かめると、重いです。これはもしかして、、、
マダコさん。
キロ弱の足太で立派なマダコです、ラッキー(^^)
ガッ、と明確なアタリはカナガシラさん。
はよ離さんかワレ、どつくぞホンマに!と関西弁で毒づくホシザメくん。
と、魚っけはあるんですが、潮がぜんぜん動いていないせいか、カレイのアタリは遠いです。
反対舷でムシガレイが上がったくらい。
船長は那珂沖の浅場に見切りをつけて、那珂湊沖の根周りへと移動。
ここは底がけっこう引っかかりがあります。針が石の間に挟まる感じ。
仕掛けが取られるようなきつい根ではないですが、あまり引っ掛けてると針先が甘くなるので、底からわずかに錘を浮かせて、宙でこづきを入れるように変更。
しばらくこづいてると、ふっともたれるアタリ。すかさずバシコン!と合わせをくれると重い。
かなり重いのだけど、暴れ方は大人しいです。
船長、やっときたよー、とタモ入れしてもらったのは良型マコガレイ。
バケツに窮屈そうに収まる良型です。
船長がメジャーを当てると、48cm。
今シーズン一枚めは、常磐ならではのナイスサイズでした(^^)
いやぁ~、これでひと安心!
泥を抱えて上がってきたので、潮が動いていないこともあり活性はあまり高くなさそうです。
3本針の先針に掛かっていて、針先は貫通しないで口の硬いところに刺さっていただけ。
その後も辛抱の釣りが続きますが、2度めのアタリは穂先をぐっと押さえ込む明確なアタリ。
すかさずバシコン合わせで、気持ち良い重量感。
こんどは40cmで、上針にしっかりと食ってきました、会心の一枚(^^)
餌はこんな感じで団子につけます。夜アナゴの餌付けと似てます。
ただし、慣れない人はイソメは房掛けにして、20回くらい小突いたら聞き上げてアタリを確認、アタリがあったら穂先を戻して食い込みの時間を与えてからゆっくりと聞き合わせする釣り方が良いです。私も初心者に教えるときはこの聞き合わせの釣り方を教えます。
日正丸の雄太船長は教え上手なので、初めての人は船長に色々聞いてみるといいですよ。
ショウサイフグは30cm近い良型も混じります。
これをカットウで釣ると面白いのだけど、カレイ仕掛けに食ってくるフグは釣趣がいまいち。
まあ、いまの時期のショウサイは身がぷりぷりなので嬉しいお土産ではありますが。
ショウサイフグは宿で捌いてくれますよ。
コモン君も混じりました、デンドロカカリヤになるかもしれません(^^)。
コモンフグも美味しいフグなんですが、茨城県の指導では釣り客に捌いてあげてはいけないフグ。宮城県で身を食べての中毒例が過去にあったことからの指導だと思います(今でも越喜来湾、釜石湾、雄勝湾で採取されたコモンフグは国の指導で食べられません)
そんなこんなで、船長は那珂湊沖、大洗沖の根回りを攻めていたのですが、潮がちょっと動いてきたので、那珂沖の本命ポイントへ移動。
ここでこづいてこづいていると、ほんのわずかな違和感。
40号のオモリが42号のオモリになったような軽重差です。
ここはさすがにバシコン合わせするほどの確信が持てず、穂先をいったん戻してからゆーーっくりと聞き合わせ。
重さが明確に変わったところで、うらっと合わせると、乗りました。
40cmのマコガレイ追加。
4回めのアタリも同様に微妙な軽重差。同じパターンで合わせて42cmを追加。
5回めのアタリもまた同じパターン、今度は合わせ損ねて、重みが乗ったところでフワッと外れてしまいました。
40cmオーバーを4枚揃えてフィニッシュ。
混じりはマダコ1杯、ショウサイ3尾、コモン1尾、カナガシラ1尾でした。
潮が効かない難しいコンディションでこれだけ釣れれば上等です。
魚影は相当に濃さそうなので、もうちょっと水温上がって潮が効けば、大小交じりで数釣りができると思います。今年の常磐マコは期待大。
朝は凍えそうな寒さでしたが、日が昇ると暖かくなって帰港。
これ何の工事やってんだろ?けっこう大掛かりな工事ですよ。
港から、受付のあるやまがた釣具店まで戻ります。
こちらもリニューアルに伴い新設、オープンラウンジ。
沖上がりのラーメンをいただきます。
出船前に、しょうゆ、味噌、塩の好みまで聞いてくれるサービスの良さ(^^)
わたしは醤油でお願いしました。
これが本格的、美味しいラーメンですよ。
コーヒーまでいただき、いたれりつくせり(^^)
同乗の釣り人たちとゆっくりくつろいで、帰路へとつきました。
本日の船宿ブログはこちら→keikoままのブログ
[日立久慈港 日正丸]
http://e-turibune.com/nisshoumaru/
やまがた釣具店で受付↓
家に戻って、さっそく料理です。
ほれぼれするナイスバディのマダコさん。
ボイルドまだこに。
48cmのマコはひときわ身厚です。
胃の中からはユムシが2尾でてきました。
前回に続いてのユムシイーター、こりゃ特餌になりそうです。
カレイスケルトン!
エンガワリボン!
エンガワトルネード!
と、幸せな食卓になりました。
常磐マコガレイ、やめられません(^^)