10月の3連休の中日は予報が悪く雨模様。
しかし午後には上がる予報だし、ここはせっかくのお休み、釣りに行く一手でしょう。

と、やってきたのはいつもの野毛屋。
そして、ひさびさのキャプテン勇治のエビタイ船。
朝、宿にいくと「いーさん今日はどっち?」と勇治船長。
「タイお願いします」とわし。「うん、いーね、いま釣れてるんだよ」と、毎日かかさず私がWeb釣果を見ていることを知っているのに、それでも昨日の様子を熱く語る勇治船長。
いつにも増してホットですよ、やっぱり勇治船長にはマダイが一番似合います。

野毛屋のエビタイではありとあらゆるスタイルを試しました。江戸時代から伝わる立て釣り、大原ビシマ釣り、内房の手バネ釣り、洲崎式の手バネ釣り、鴨居式片天、そして野毛屋スタイルのエビタイ釣り。

個人的には2005年スタイルが一番好きなのだけど、今日は近年流行のひとつテンヤで行きましょう。竿買ったことだし^^;

竿はタカミヤオリジナルのHITOTSUTENYA GR 255S、GRはギョーザライスということにしよう。

いつもの頭縛りで狙います。
野毛屋では最近はガンガンテンヤが主流だけど、私は頭縛りができる勇治テンヤが好みです。まずは10号でスタート。

場所はいつもの第三海堡、朝は落と潮、10時がソコリで帰りまで上げ潮という潮まわり。わたしは右舷の後ろから三番目の釣り座。

東京湾のりものシリーズ1、豪華客船。

朝は雨模様、釣り場に着いてしばらくしたら止みました。
西風が吹いているので、10時までは潮ヒップ。
左舷ではポツンポツンと当たってます、サイズはキロ前後。
わたしは懸命にしゃくれどアタリはもらえず。
「いーさんさ、昨日は上げ潮で食ったからさ、まだのんびりしてていいよ」と、いつになく優しい言葉の勇治船長。何人かバラした人もいたけど、まあしょうがないってソフトな感じ、あれれ?朝はホットだったけど沖では妙にクール。

東京湾のりものシリーズ2、謎の貨物船。

11時くらいから上げ潮が利いてきます。これがめっちゃくちゃ良い潮ですよ。
船は潮に乗ってぐんぐん流されるのに、底立ちはストンストン、むっちゃ素直な潮ですよ、私の性格のようです。東京湾とはいえ、こんだけ素直な潮は珍しい。

右のトモ寄りは潮先の最上シート、しかしアタリがくるのはなぜかミヨシ寄り。
しかも型がいいですよ。
秋のエビタイは数はでるけど500g前後の小型が多い、しかしこの日は見た目キロオーバーばかり。3.1kgのナイスサイズも飛び出しました。なんか凄いぞ、今日のマダイは。

いつもなら「そっちに潮いってんだよ、何やってんだよ!」と檄が入るところなんですが、この日はそれもなし、なぜか余裕な勇治船長。
逆に私は余裕ナッシング、もう1時をまわってしまって型見ず、ひたすらしゃくりまくります。

そしてやっとアタリ到来、底にトンと着いてしゃくるかしゃくらないときにカツン!
竿を立てたままリールを巻くとゴゴゴン!やっと食ってくれた(^^)

「おいSトシ(仮名)、いーさんにきた」とこの日は終日クールな^^;勇治船長。

Sトシ君(仮名)の差し出すタモに収まったのは、1.05kg、親針が上顎がっちり、ぷっくぷくの美形の女の子。
いやぁ、一安心ですよ。

そして、次のアタリは15分後。
今度は落とし込みの最初にきました。
竿をしゃくって、すぐに重力スピードの落としこみ、そのときに穂先がスーッと引き込まれました。
そのまま引っ張り返してカウンター合わせ、針ガカリ。
今度はサイズアップですよ、ドラグから糸こそ出されないですが、激しく竿がぶっ叩かれ、リールを巻く手が何度も止められます。
うーむ最高、言うことなしですよ、こりゃパワーもあるし、トルクは太いし、全部ある♪
と鼻歌交じりでサトシくんのタモに納まったのは1.73kgの綺麗なお姉さん。今度は孫針でした。

いやぁ~、マダイっていつ釣っても嬉しいもんですね。
このグラマラスなボディ、ミス第三海堡ってところです。

勇治船長といえば、釣って当然といった感じで涼しい顔。この日は、釣らせて当然、という自信に満ちていました^^;
こんだけ良型が揃うのは、ちゃんとした理由があるんですが、まあそれはここではパス、実際に乗って確かめてください(^^)

そんなこんなで、大満足の沖上がり。
今日は海鵜のウーちゃんに嘲笑われることもありません。

トップは3枚、最大は3.1kg、船中18枚というエクセレントな釣果でした。
船長コメントはこちら。

朝の下潮から3時の終了まで回るたびに1~6回くらいヒットしていました。船中18枚で、1㎏以上が8割でしたが、バラシがなければ倍は釣れていました。テンヤは10~16号、ラバージグは80~100g、トップの方は鴨居式でした。外道は、イシモチ、ホウボウ、カサゴでした。明日もこの調子でいきそうな予感です。 年老いたキャプテン勇治。

さてさて、横須賀沖のマダイは牛さんで言うならA5ランクの極上品。
徳川幕府の時代には、献上品とされ、お殿様しか食べられなかった品もんですよ。
それがしがないツリオヤジでも食べられるのだから幸せな現代です。

身の締り、脂の乗り具合、歯切れの良さ、噛むと口で広がる旨み、徳川慶喜もびっくり。

[金沢八景 野毛屋]
http://www.nogeya.jp/
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