アルファタックルのチーフテスター、テル岡本氏と会う機会がありました。そのときにやんわりと注意を受けました。
「ああいう記事は良くない。竿にとってはオーバーロード。真似する人がいたら竿を破損する可能性もある。」
ということです。

それはこの記事に関してです。キメジをショートブレードで取った、と書いたこと。
ショートブレード2000の適合ハリスは1.5-4号。もともとはイサキやコマセダイなど、細ハリスの釣りに設計されたものです。
そういう竿に10号以上のハリスを使って大物とやりとりするのは、たとえ結果がどうであれ無茶といえます。もし竿が破損したとして、保証の対象にもなりません。

大物が掛かった時に、仕掛けの強度やドラグ設定などのもろもろのバランスを考慮し、竿が最高のパフォーマンスを発揮するように扱えば、不意の大物に対しての対処は可能です。これは自分の腕をひけらかしたいわけではなく、20年も船に乗っていれば体に経験として染み付くことです。しかし、これはあくまで非常事態の対処で、今回のように結果だけを紹介すべきことではありません。初心者が真似をして、魚をいなしきれずにロッドを破損する可能性のあることを書くのは軽率でした。
これらの話は、このページに詳しく解説してありますので、是非ご一読ください。

キメジやカツオなど、大型の青物を釣る場合には、ハリス強度に応じた強さのロッドを使っていただくようお願いします。

ここに書いたような当たり前のことを知りつつも、この記事については、「こんな華奢なロッドで釣ったんだぜ、どうだい!」というような、穿った気持ちで書いたことは否めません。未熟さを反省し、以後気をつけるようにしたいと思います。

なお、上の写真は、ショートブレード2000で、イサキを釣っている時の曲がりです。これがこのロッドの適切な使い方です。