色紙によく書く言葉、と船戸さんのブログにありました。
「ふーん、良い言葉だなー」と興味が生まれて、さっそく原典を読んでみました。
この本は、元国鉄総裁の石田禮助(れいすけ)の人生を描いたドキュメンタリーです。若き頃は三井にあって北米での事業に成功し、国鉄総裁になってからはパブリックサービスの精神で、政治家相手に忌憚のない言動で国鉄を建て直した様が描かれています。でも、今のJRみてると先祖返りした気がするな^^;

作者の城山三郎が先日他界したことは記憶に新しいです。学生時代には何冊か氏の経済小説を読んだことがあり、記憶に残っているのは「乗っ取り」かな、ホテルニュージャパンの横井英樹をモデルにした作品で、当時の火災事故とあいまって生々しく読んだ一冊でした。しかし、サラリーマンになってからは城山三郎の本はまったく読んでいなかったので、久々の一冊。

さて、この本を読んで、一層「粗にして野だが卑ではない」の言葉が心に刺さるようになりました。この心を持って生きたいものです。
女流独立問題では、またもや卑な一手が指されたようですが、中井さん石橋さんには負けずに頑張って欲しいと思う今日この頃です。