名人戦問題が片付いたと思ったら、今度は女流独立でもめてます。
米長理事会 vs.女流棋士代表、でもはやのっぴきならないバトル状態。

今回も米長の棋風がそのまま出たような展開です。序盤は手抜きであちこちから火種が出てもそのまま、中盤になってやっと動いたはいいけど、相手の嫌がる手を指して泥沼状態。たぶん、名人戦問題みたいに、終盤は強引な寄せでうっちゃるんだろなぁ...

昨年12月に女流棋士会の承認を受けて、女流棋士が準備委員会を立ち上げた。
その詳細は下記のブログで。
 http://blog.goo.ne.jp/joryu-houjin/

ここまでは良かったはずなんだけど、根回し不十分だったようで、米長がへそを曲げたようです。表向きは女流独立を応援しているようなんだけど、コメントの端々に不満が表れている。そこらへんは、米長の個人のHPでわかります。
 http://www.yonenaga.net/w_maji.htm
 
上の2つのサイトを読み比べてみればわかると思うけど、米長vs.新法人という対立の図式が出来上がってます。
理事会の素行と米長のコメントに業を煮やしたか、女流棋士の石橋さんも個人のHPで、思いっきり抗議を込めた(と思われる)情報公開↓。
 http://blog.goo.ne.jp/typhoongirl/e/bf588d464f233d5547ce98e80113aea0

すでに後戻りできないバトルに突入してしまいました^^;;。

状況的に女流が不利だと思います。棋戦の権利をもたないと、団体を作ったところでどうしようもなあい。寄付金募集が悪手、というか手順前後だったと思う。まずは独立を万人に納得させて、その上で棋戦の権利を確保しないといけなかったと思う。先走りの理由はいろいろあると想像しているんだけど....

しかし、かわいそうなのはヒロベエこと中井広恵女流です。なんでタイトル戦に出ているトップ棋士が、こんな折衝作業に追われないといけないんだと思う。対する米長は引退していて対局はなし。矢内女流名人とタイトル戦を指している人とご隠居さんが同じ土俵で戦うのはアンフェア。時間の価値が違う。

まして二人とも佐瀬門下。米長はヒロベエの兄弟子です。もうちょっと将棋の邪魔にならないように気を遣ってやってほしいもんです。故・佐瀬先生も草葉の陰で泣いてるぞ。

バッドエンディングとしては、女流独立は白紙。何人かは募金の責任をとるスケープゴートになっておしまい。

ハッピーエンディングは、連盟はすべての女流に対し独立を認め、ちゃんと退職金も払う。棋戦の権利もそっくり渡す、スポンサーが文句を言うなら米長が説得にあたる。普及活動は協力する。事業に失敗したら、戻ってくる場を残しておく。
甘いかもしれないけど、今の女流の貢献を考えたら、こんくらいしてもバチは当たりません。蛸島さんと山下さんがシノギを削ってきたころから今まで、女流将棋はプロとして大きな進歩を遂げているのだから。