
写真のスルメイカ、さっくりと胴を裂かれ、内臓を掻き出され、目玉をくり抜かれています。
それでも活きてる。
身は透き通って、足は蠢き、吸盤は指に吸い付きます。
これは釣り船の上で干物を作るときのひとこま。
生きたイカをこのように捌いて、海水で洗って、そのままロープに干す。
「沖干し」と呼ばれる干物の作り方です。
生きたまま捌く、海水で洗う、潮風に当てる、これらの条件で作ったスルメの干物はめちゃくちゃ旨い。
死んだイカを持ち帰って、家で捌いて塩をしてベランダに干す「一夜干し」とは雲泥の差。
それは、焼いた身を噛んだときにはっきりわかります。沖干しは焼いてもまだイカが生きている感じ、それはまるでイカの身に海の上で鮮度を閉じ込めたようです。
でも、やっぱちょっとかわいそうだよね^^;;。