こんにちは。
私がコールセンターでリーダー(LD)からスーパーバイザー(SV)へ変わった時の忘れられない出来事を書こうと思います。
私の勤務先は人事についての発表は、朝礼で行われます。
その日私はSVに昇格するので、何か挨拶を考えておいてね、と言われていました。
わずか30cm程度の高さがある壇上なのですが、壇上に立つと毎回とても緊張していました。
(50人ほどのスタッフの前で何かを話すということに、なかなか慣れませんでした。)
できるだけ短く、でもみんなに対する気持ちはきちんと伝えたいと考えていた私は「仕事をする中で、楽しい時や嬉しい時ばかりではなく、苦しい時や辛い時もあると思います。雨が降ったら傘が必要だと思います。私はみなさんの傘になれるよう頑張ります。」と言いました。
そして朝礼が終わり私が壇上から降りた瞬間。目の前に立っていたKさんが私に抱きついて、「おねぇ、おめでとう!!私、おねぇがSVになったらいいな~ってずっと思ってたんだよ。」と泣きながら言ってくれたのです。
私は、とても・とても驚きました。
自分のことで誰かが泣いてくれるなんて、思わなかったからです。
Kさんと親しくなったのは、彼女が風邪を引いて声がかすれていた時のことでした。
「あれ、Kさん声がかすれてるね~。のど飴、食べられる?」と聞きました。
私は喉枯れによく効くのど飴を持っていたのです。
飴の効果でだいぶ話せるようになったKさんは、その日から私のことを「おねぇ」と呼んでくれるようになりました。
たったのど飴ひとつのことで、私のことをこんなに想ってくれることにとても感激したことを覚えています。
みずみずしい純粋な心を持ったKさんのことは、彼女が辞めてからも忘れることはできません。