キャロウェイの売りはシングルモルト・スコッチ
ところが先日あるお客さん(Tさん)が「ハイ、これプレゼント」
カウンターにボトルをおいてくれました。
「あら!こりゃ何ですナ?・・・」よくよく見るとアルコール分42~43度
原材料大麦・米麹
そうです、これは本格焼酎、しかもなんと常圧の10年熟成
キャロウェイがシングルモルトにこだわっているのを知っていて、
あえてこの焼酎をもってきたのか・・・
う~ん! なんとも心憎いお客さんです。
と、まあ前置きはここまでにして、まずこの焼酎をご紹介しましょう。
これ、【らんびき】というしろもので産地は福岡県朝倉市。
南蛮貿易を連想させる名前と思ったらポルトガル語の【アランビック=アルコール蒸留器】
が語源とのことでした。
普通酒屋さんでよく見かける焼酎は大体アルコール分25度
それででもってたいていは水割りがお湯割で飲むのが一般的。
しかしこうゆうアルコール分の高い焼酎も実はちゃんとあるのです。
つまりメーカーからすると「一番おいしい」とこだわって作っているしろものです。
そこでさっそく(Tさん)とシングルモルトとこの焼酎の飲み比べ・・・
「う~ん、原料は同じでアルコール分もほぼ同じ。しかしやっぱり作り方が違うから
味わいは別もの・・・」とか「焼酎でも常圧で10年寝かしたらこげんも味が深くなるとは・・・」
などなど話ながらこのらんびきといろんなシングルモルトを次々に飲んでいくうちに
「やっぱどれもそれぞれうまい」という結論に達して二人とも相当酔ってしまったわけです。
さて、ここで皆さんはその場にいなかったので、本格麦焼酎とシングルモルト・スコッチの
違いを説明しましょう。
(ご存知の方はごめんなさい、もう少しお付き合い願います。)
原料はどちらも二条大麦、熟成させるのはどちらも同じ、でどちらも蔵出し一本。
しかし大きな違いはその製造過程です。
シングルモルト・スコッチは大麦を発芽させてピートで燻して乾燥させて砕いて糖化させて
酵母でアルコールにする。
私はこのピートで燻した煙の香りが好きでシングルモルトにはまった訳ですが。
かたや焼酎は大麦を蒸して麹菌でアルコールにする。
よくよく考えると焼酎の方がシンプルな感じ。
当然燻された香りやシェリーやワイン樽についた細菌なんかによってできるキャラメルや
メープルシロップ、クッキーや芋アメみたいな味わいは無いんだけれど、
「これが麦の味なんだ・・・」としみじみ思わせるなんともいえない美味さがあるのです。
これは当然オンザックで飲むべし。
なんだかんだ言ってやっぱり美味しい酒は本当に美味しい。
というか久々にガツンとくる本格焼酎を飲むことができました。
しかもなんとタダで!
それで、この焼酎タダでもらっておいて自分だけこっそり飲むのは罰があたりそうなので、
このブログ読まれた方はお店に来られた時に「らんびき」と言ってください。
喜んで一杯差し上げます。当然オンザロックで・・・
ただし無くなっていたらゴメンナサイ。
【らんびき】を持ってきてくれたTさん。ゴチソウさま
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福岡市中央区赤坂 ブルースの流れるカフェ&バー
Cafe & Bar CALLOWAY (キャロウェイ)
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