イオ 出典:Wikipedia
イオは、 ギリシャ神話に登場する女性です。
イオの出生には諸説あり、
河の神イナコスの娘である説、
ペイレンの娘である説。
イアソスの娘である説。
があります。
ゼウスとの間にエパポスをもうけます。
イオはヘラの神職にありましたが、ゼウスと密通していました。
これを見抜いたヘラはゼウスに詰め寄りますが、ゼウスはイオを白い牝牛の姿に変え、雌牛を可愛がっていただけだ!と言いました。
ヘラは作戦を練ります。
ゼウスから雌牛をもらうと、全身に眼がある「百眼の巨人アルゴス」を見張りに付けました。
この巨人は身体中に百の眼を持ち、眠る時も半分の50の眼は開いたままであったので、空間的にも時間的にも死角が存在しませんでした。
アルゴスは牝牛をミュケナイの森の中に連れて行き、一本のオリーブの木につなぎました。
ゼウスは、ヘルメスにイオである雌牛を盗むよう命じました。
ヘルメスは草笛でアルゴスの全ての眼を眠らせると、その首を剣で切り取って救出します。
雌牛(イオ)は解放されましたが、ヘラがアブを送り込んだために雌牛(イオ)は逃げ惑い、イオニア海、イリュリアを通過し、ハイモス山を経て、当時トラキア海峡と呼ばれていた海を渡りました。
後にこの海峡はボスポラス海峡と呼ばれるようになりました。
雌牛(イオ)は、アブから逃げるようにスキュティア、キメリアなど様々な地を放浪し、最終的にはエジプトに辿り着き、ここで雌牛は元の姿(イオ)に戻りました。
牛が虫を尻尾で追い払うのは、ここからきているのですね
ゼウスとの間にできていた子供であるエパポスをエジプトのナイル川の河辺で出産しました。
ヘラがクレスたちに命じてエパポスを隠したため、ゼウスはクレスたちを殺し、イオは息子を捜しに出かけて、シリアのビュブロス王の下で養育されていたエパポスと巡り会うことができました。
エジプトに戻ったイオは、この地の王テレゴノスと結婚しました。
イオはこの地にデメテルの像を建て、エジプト人はデメテルとイオをイシスと呼びました。
息子のエパポスは、のちにエジプト王となり、ナイル川の娘メムピスと結婚し、妃の名に基づくメムピス市を創建しました。
エパポスの娘リビュエとポセイドンとの間にアゲノルとベロスの双子が生まれます。