ヘラ 出典:Wikipedia
ヘラはギリシャ神話のオリュンポス12神のひとりです。
ギリシア神話の最高位の女神です
結婚と母性、貞節を司ります
威厳のある天界の女王として絶大な権力を握り、権威を象徴する王冠と王笏を持っています。
世界の西の果てにある不死のリンゴの園・ヘスペリデスの園を支配していました。
結婚・産児・主婦を守護する女神で、嫉妬深い性格であり、ゼウスの浮気相手やその間の子供に苛烈な罰を科しては様々な悲劇を引き起こしました。
毎年春になるとナウプリアのカナートスの聖なる泉で沐浴して苛立ちを全て洗い流し、処女性を取り戻します。
アプロディテにも劣らず天界で最も美しくなります。
この時期にはゼウスも他の女に目もくれずにヘラと愛し合うのでした。
聖鳥は、孔雀・カッコウ・鶴。
聖獣は牡牛
象徴は百合、ざくろ、林檎、たいまつです。
父・クロノス、母・レアの間に生まれました。
ヘラはゼウスが三番目に兄弟姉妹婚した正妻です。
ゼウスとの間にアレス、エイレイテュイア、ヘベをもうけました。
ゼウスとの結婚
掟の女神テミスと結婚していたゼウスは、ヘラの美しさに恋に落ち、カッコウに化けてヘラに近付き犯そうとしました。
しかし、ヘラは抵抗を続け、決してゼウスに身体を許しませんでした。
ヘラは交わることの条件として結婚を提示します。
ヘラに魅了されていたゼウスは、仕方なくテミスと離婚すると、ヘラと結婚しました。
また、ゼウスとヘラの関係は結婚前から久しく続いており、キタイローン山で交わっていたともいわれています。
嫉妬
オリュンポス12神の中でも情報収集能力に優れた描写が多く、ゼウスの浮気を迅速に察知するなど高い監視能力を発揮します。
・ゼウスの愛人やその間に生まれた子供に復讐
・ゼウスの愛人になった曾孫セメレに、ゼウスの真の姿を見たがるように仕向ける
・ゼウスの浮気を手助けしたエコー、ディオニュソスを育てたイノとアタマス、ヘラの容色の美しさを競ったシデとゲラナ、ヘラと意見を違えたテイレシアスなどを罰している
天の川
ヘラの母乳は飲んだ人間の肉体を不死身に変える力があり、ヘラクレスもこれを飲んだために乳児時代から驚異的な怪力を発揮できました。
また、この時にヘラクレスの母乳を吸う力があまりにも強かったため、ヘラはヘラクレスを突き飛ばし、その際に飛び散ったヘラの母乳が天の川になったと言います。
なお、ヘラクレスの名は「ヘラの栄光」という意味を持ちます。
ヘラクレスが神の座に着く時、ヘラは娘のヘベを妻に与えたそうですよ。