出典:Wikipedia
ゲリュオンはギリシア神話に登場する怪物です。
ポセイドンの息子・クリュサオルと地下水の女神オケアニデスのカリロエの間に生まれた子供です。
怪物・エキドナと兄弟です。
ゲリュオンは、三頭三体の怪物です。
三人の男の身体が腹で一つになっていて、脇腹と太腿からは三つに分かれた身体を持っていたと言われています。
ヘラクレスの功業
ヘラクレスの12の功業の10番目の難行は、デエウリュステウスに、この牛の群れを奪ってくるように命じられたことです。
ゲリュオンは、大洋オケアノスの西の果てに浮かぶ島エリュテイアに住んでおり、常人は行き着くことができません。
アフリカに行き着いたヘラクレスは、太陽の熱気に怒り、矢で太陽を射落としてみせ、ヘリオスは無理矢理黄金の盃を渡しました。
ヘラクレスは盃に乗ってオケアノスを渡ることができました。
エリュテイアでは双頭の犬で怪物のオルトロスが牛を守っていましたが、ヘラクレスはオルトロスや牛の番人エウリュティオンをこん棒で打ち殺して、紅い牛とともに牛の群れを奪いました。
そして追ってきたゲリュオンを射殺しました。
ヘラクレスは冒険の途中、ジブラルタル海峡を通過した際に海峡の両岸に「ヘラクレスの柱」を残しました。
また、登るのが面倒な高い山脈を叩き割って大陸であった場所に海峡を作り、割れた山脈の両辺をヘラクレスの柱としたとも言われています。