出典:Wikipedia
ヒッポリュテはギリシア神話に登場する、女性だけの部族・アマゾンの女王です。
父・アレスと母・アマゾンの女王オトレレの娘と言われています。
ヒッポリュテは、テルモドン河岸に住んでいるアマゾンたちを支配していました。
彼女は第一人者のしるしとして、父・アレスの帯を持っていました。
ヘラクレスの功業
ヘラクレスの12の功業の9番目の難行は、デエウリュステウスの娘アドメテが、アマゾン女王ヒッポリュテの腰帯を欲しがったために、これを持ってくることです。
ヘラクレスはアマゾンとの戦いになると考えて、勇者を募り、船で小アジアの黒海のほとりに向かいました。
このとき、イオラオス、テラモン、ペレウス、テセウスらがヘラクレスに従いました。
ヘラクレスがテミスキュラの港に入ると、そこへヒッポリュテがやって来て彼らの目的を尋ねます。
ヒッポリュテは強靭な肉体のヘラクレス達を見て、自分達との間に丈夫な子を作ることを条件に腰帯を渡すことを承諾してしまいます。
積極的な女性ねw
ところが、ヘラがアマゾンの一人に化けて「ヘラクレスが女王を拉致しようとしている」と触れ回ったため、アマゾン達は騎乗して港へかけつけてきました。
ヘラクレスは、武装したアマゾンたちを見て騙されたと思い、必死に身の潔白を訴えるヒッポリュテを殺害して腰帯を持ち帰りました。
冷静さを取り戻したヘラクレスは、ヒッポリュテの目は嘘を言っているように見えなかったと、話も聞かず殺してしまったことを後悔しました。
ヘラクレスはティリュンスに帰り着くと、帯をエウリュステウスに渡し、エウリュステウスは娘のアドメテに帯を譲りました。
後に、ヒッポリュテが持っていた斧は、ヘラクレスが奴隷として仕えたオムパレに贈られ、リューディアの紋章となりました。