出典:Wikipedia
ディオメデスの人喰い馬はギリシア神話に登場する怪物的な馬です。
トラキアのビストン人の王ディオメデスが飼っていた牝馬です。
人を喰らい、どう猛かつ巨大でした。
王ディオメデスは、アレス(ゼウスとヘラの息子)の子で、客として王宮を訪れた異邦人を捕らえては、自分の馬に、かみ殺して喰らうように教えていました。
人喰い馬は気性が荒く、ブロンズ製の飼葉桶があてがわれ、馬が怪力で引きちぎることがないように鉄の鎖でつながれていました。
ヘラクレスの功業
ヘラクレスの12の功業の8番目の難行は、ディオメデスから人喰い馬を奪い取ることです。
ヘラクレスは大勢の人間を率いてトラキアまで航海しました。
人喰い馬を世話していた者たちを力でねじ伏せて馬を連れ出し、海岸に引いて行きました。
そこへ、ディオメデス王がビストン人を率いて人喰い馬を取り戻すために追って来ました。
ヘーラクレースは馬を従者の少年アブデロスに守らせます。
しかし、人喰い馬はアブデロスの手には負えず、少年を引きずった挙句に殺してしまいました。
ヘラクレスはディオメデス王を殺すとアブデロスを埋葬し、墓の近くにアブデーラ市を創建したそうです。
その後、ヘラクレスは人喰い馬をエウリュステウスに与えました。
エウリュステウスは、馬を野に放ちました。
すると、人喰い馬は、オリュムポス山で野獣に殺されたそうです。