出典:wikipedia
アウゲイアスは、アルゴナウタイの1人です。
ヘリオスとアムピダマスの娘・ナウシダメの息子と言われています。
アルゴ船の冒険に参加した理由は、アイエテス王と、王が治めるコルキス国を見たいと思ったから。
アウゲイアスの望みは叶えられ、アルゴ船がコルキスに到着した後、テラモンとともにイアソンに同行して王に面会を果たすことが出来ました。
ヘラクレスの功業
ヘラクレスの12の功業の5番目の難行は、アウゲイアスの家畜小屋掃除です。
アウゲイアスは足の白い黒牛300頭、赤いまだら模様の牛200頭、父・ヘリオスの聖獣である銀白色の牛12頭を持っていました。
しかし、その牛小屋は30年間掃除されたことがなく、糞にまみれていたと言います。
エウリュステウスからこれを1日で掃除するよう課題を受けたヘラクレスは、アウゲイアースに「1日で掃除したら、牛の10分の1をもらう」という条件を持ちかけ、アウゲイアスはそんなことは不可能だと考えてこれを受けました。
アウゲイアスの息子ピュレウスが証人となり、その取り決めを双方が誓い合いました。
ヘラクレスは、小屋の土台に穴を開け、アルペイオス川とペネイオス川の2つの川の流れを強引に変え、小屋に引き込んで30年分の汚物をいっぺんに洗い流し掃除をしました。
おかげでこの川の流れは狂ってしまい、たびたび洪水を引き起こすようになったと言います。
しかし、これがエウリュステウスからの課題だったことを知ったアウゲイアスは、家畜を分けることを拒否し、さらにそんな取り決めはそもそもなかった!と言い張りました。
ピュレウスが父に反して二人が誓い合ったことを証言したため、アウゲイアスは怒ってヘラクレスとピュレウスをともに追放してしまいまた。
その後、ヘラクレスはティリュンスに戻りましたが、ヘラクレスがアウゲイアスに報酬を要求したとして、エウリュステウスが課題の達成を認めなかったため、功業がまたひとつ増えることになりました。
ヘーラクレースはこのことを忘れず、後になってアウゲイアスを攻略しました。