ギリシャ神話における原初の神カオスの次に生まれた原初の神々のひとりであるエレボスとニュクスの間に生まれたヘメラ。
母のニュクスとは表裏一体をなす存在で、世界の西の果ての地下に館を共有しています。
そこはタルタロスの巨大で深い穴があり、巨人アトラスが天を支えている場所です。
ニュクス(夜)が世界を巡って夜をもたらしている間はヘメラ(昼)がこの館に待機し、ヘメラが世界を巡って昼をもたらしている間は、ニュクスがここに待機しているそうです。
そのため、2人が一緒に館にいるのは、昼と夜の境目の一瞬だけです
。
人間の目で、境目ってわかるのかしら
2人は、入れ替わりで館の青銅製の敷居をまたぐ際に挨拶を交わし、ヘメラは人間たちのために光を携えて館を出て行くと言われています。