『オデュッセイア』に登場する単眼巨人ポリュペモス。

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キュクロプスとは、卓越した鍛治技術をもつ単眼の巨人であり、父・ウラノスと母・ガイアの間に生まれた3兄弟(アルゲス、ステロペス、プロンテス)のことを言います。

 

アルゲス(落雷・稲妻)、ステロペス(電光・雷光)、ブロンテス(雷鳴)と、いずれも雷に関連する名前であることから、雷の精だったのではないかとも言われています。

 

彼らは父・ウラノスに嫌われていたため、兄弟族のヘカトンケイル族とともに奈落タルタロスへ落とされました。


弟族のタイタン神の1人、クロノスがのちに政権を握ったあとも、解放されることなく拘禁されたままでした。

しかし、ティタノマキアの時、ゼウスらによってやっと解放されることになります。

キュクロプス達は解放のお礼として、ゼウスには雷霆を、ポセイドンには三叉の銛を、ハデスには隠れ兜を作って贈りました。

 

キュクロプス達は解放されたのち、ヘパイストスのもとで鍛冶業を続けたと言われています。

 

エラスムス・フランキスキ(Erasmus Francisci)の

著書に見られるキュクロープスの挿絵

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