ギリシャ神話における原初の神カオスの次に生まれた原初の神々のひとり。
奈落そのものとされた神で、兄弟姉妹関係にある大地の女神ガイアを配偶神とし、彼女との間に怪物テュポン、エキドナをもうけました。
住んでいる場所は、冥界のさらに下方にあり、天と地の間の距離と同じだけ、大地からさらに低いところにありました。
霧がたちこめ、神々ですら嫌う、よどんだ空間です。
冥界の一番奥にあることから牢獄として扱われていました。
ポセイドンが青銅の門を作り、その周りは青銅の壁で覆われているため、誰も逃げ出すことができません。
仮に人間がこの門の中に入ったとしたら、どんなに頑張っても底にたどり着けません。
逆に、神々が怖れるほどの苛烈な暴風で吹き飛ばされてしまいます。
はじめは、ウラノスやクロノスがヘカトンケイル族やキュクロプス族を幽閉する場所として使い、怪物カムペに番人をさせていました。
のちにゼウス達が彼らを解放しタイタン族を打ち倒すと、タイタン族が幽閉される番となり、ヘカトンケイル族がその牢番となりました。
他にもテュポンがここに投じこめられたとも言われています。
タルタロスに幽閉された者たち
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ヘカトンケイル族（後に解放）
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キュクロプス族（後に解放）
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タイタン族
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テュポン（一説）
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ティテュオス：はりつけにされて生きたまま内臓をハゲタカに食べさせる罰。
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タンタロス：沼の上にある果樹の枝に吊され、永遠に水と果実が取れないようにされた。
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シシュポス：大岩を山の上まで持ち上げて途中で落とされる罰を受ける。
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イクシオン：永遠に火焔車の刑を受ける。
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オクノス：永遠にロープを作る作業が言い渡された。
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ダナイデス：水漏れがする壺で水汲みの罰を受ける。
神様ってこわいねぇ～
