結婚してから 嫁さんと一緒に 国営放送の朝の連ドラを観ることが習慣になっています。
子ども達が生まれて、育児に追われるようになると、見逃がしが多くなってしまい、いつしか 録画をして 観るようになりました。
前回の「おちょやん」は 素晴らしい作品だったと思います。視聴率が悪い…という批判があったようですが、問題はクオリティです。
価値観が多様化し、またテレビの視聴の方法が複雑になっています。朝ドラが視聴率が高いことが求められる時代は、もう終わったのでは ないでしょうか。
この数年間の朝ドラは、必ず…と言っていいほど、先の戦争をまたいで話が展開していきます。それは 戦争が終わって 七十年余りが経ち、その記憶が薄れていく中で、様々な立場から 戦争をみていく…という報道局としての立場を感じます。
戦争に行くことができなかった芸人たちの複雑な苦しみ。さりげなく描かれた姿は、これまでのドラマにはない 深みを感じました。
そういえば、「エール」の主人公も 戦争へは行けず、その苦しさを 激しく表現していました。ですが、「おちょやん」では、静かに表現されていたと思います。
さて、今の朝ドラの「おかえり、モネ」。今回は比較的新しい時代の設定で、戦争をまたがる設定ではありません。
東日本大震災の後から始まります。震災を扱った、これまでのドラマって、「あまちゃん」がそうでしたが、話の展開の最後の方に震災が出てきて、主人公が希望を見出していく…というパターンが多かったと思います。
しかし、このドラマは、話の始まりに 震災が現れます。震災で「何もできなかった」という悔いのようなものを、登場人物たちは 持っています。
震災の後の日々を生き抜いてきた人々の それぞれの「想い」。その一端を感じることができる ドラマ。そんな風に感じています。視聴率なんて気にせず、脚本家の描きたい世界を 思う存分に 表現していただくことを願っています。