「別件逮捕」という言葉、一度はテレビなどで耳にされた方も多いかとおもわれますが。
一般市民には縁の無い事です。
ですが・・警官がその気に(恣意的判断)なれば簡単に「逮捕」出来るんですよ。
それも恐いことに理屈抜きの「恣意的判断」でですよ
今日は「世にも奇妙な物語・特別編」でお届けします。
ある日、Aさんが愛車でコンビニに行きました。」そこへ警官が現れてテレビの「実録・警察24時」みで観たような、職務質問のあと車の中を調べられました。
数分後、警官が車載工具のドライバーを示し「これ、あなたのドライバーだよね?」と尋ねてきたので、Aさんは「はい、私のです」と応えたところ、警官は腕時計で時間を確認すると「はい、Aさん。あなたを○時○○分に、ピッキング防止法で緊急逮捕という事で逮捕するからね、パトカーの後ろに乗って下さい」。
Aさんは何が何だか分かりません。警官に対して「なんで逮捕されるんですか?」と責め寄ったところ、「緊逮したから、話は署でゆっくり聞くから」そう言われ、Aさんは心の中で「何かの間違いだろ、ピッキングなんて知らないし窃盗はおろか前科もない、すぐに釈放されるだろう」と思いながら大人しくパトカーに乗り込みました。署に到着すると担当の刑事らしき人物に「今日は家には帰れないから、家族に連絡入れとくから」とAさんは言われました。
Aさんは「なんで調べもせずいきなり逮捕なんですか?明日は仕事だってあるし、身に覚えのない事で身柄を拘束されるのは納得いきません」と抗議しました。
警官は「ピッキング防止法は、警官の恣意的判断で逮捕出来るんだよ、車のドライバーあなたのでしょ。自分でも認めてるんでしょ。話は取り調べの中でちゃんと聞くから、あなたの身の潔白を示すうえでも取り調べしなきゃならんでしょ。あなたの為でもあるんだから」そう言われ、無実なんだしすぐ早く終わりたい思いから、Aさんは警官の指示に従うことにしました。
次の日の新聞の地域欄にはAさんが逮捕された記事が出ていました。
Aさんの子供はその事でいじめに合いました。
家族は近所から白い目でみられました。
しかし、しかたありません。Aさんが無実でも逮捕された事は事実であり、事実を報道した新聞にも責任はありません。
逮捕され、勾留満期の22日後、Aさんは無実で不起訴で自由の身となりましたが。
逮捕された事で仕事と収入を失い、いじめにあった子供は自殺、この事で妻とも離婚・・。
年老いたAさんの両親は心労から病に伏し、Aさんはあまりの理不尽さに、自殺する事も思いつかない絶望で廃人になり数ヵ月後にはAさんの姿を目にすることはなくなりましたました。
人の人生とその家族を狂わせる事や殺される事は、直接手を下されずともいとも簡単に起きます。
関係ないと思ってる貴方、気をつけないと・・・
ほんの些細な事で簡単に嵌められますから・・・
この物語はあくまでも世にも奇妙な物語的なフィクションなんで、マスコミ編や警察編、自治体編などの中から今日は法令編をおとどけしました。
法令自体は事実存在し、人権問題にも違法性はありません。
ただし、こんな無茶される事はまずないと思いますが・・ないとは言い切れない怖さ。
善良な一般市民の皆さんは、日夜我々の安全と財産と幸せを守ってくれている警察には感謝の気持ちを忘れず、なにかあれば協力しましょうね。