<前回までのあらすじ>
大雪の日、電車も動かず、タクシーにも見放され、駆け込んだファミレスは午前2時まで。
ファミレスを追い出された僕は、繁華街に向かって1駅先まで歩こうと決意した。
が、何を勘違いしたか、間違って反対方面の駅に向かってしまった。
慣れない雪道に体力も精神も限界。
生死を彷徨い、やっとのことで再び戻った僕は苦手な先輩のアパートに行くことを決意。
何時間も死にかけて歩いた雪道・・遂に完結か!?
僅かな希望を持って、携帯に出ない先輩のアパートに直接行ってみた。
アパート到着。
期待と不安の中インターホン鳴らす僕。
…。
…。
応答はなし。
ドアを叩き郵便受けから名前を呼んだ…。
…。
FUCK!
居ないのか?
いや、居るだろ。
爆睡してるのか?
何度も何度もインターホン鳴らし、ドアを叩き続けた。
…。
これ以上やっては近隣に迷惑だ。
僕は最後の希望の光が、呆気なく闇に戻され、呆然と立ち尽くした。
そしてこの嫌いな先輩、もっと嫌いになったの言うまでもない。
精神的にも体力的にも、もう限界。
先程の長時間、雪道を歩いて、足も痛い。
少し眠りたい。
そう思い駅に戻って、少しでも寒くない場所を探し、しゃがみ込んだ。
僕はそのまま、膝を抱えて眠った。
始発電車が動き出す時間が近付いてきたのか、ちらほら人がやってくる音で、僕は重い体を起こした。
暫くすると改札が通れるようになり、昨日の電車の不通を詫びるアナウンスがなんだかやかましい。
そして、始発電車はやってきた。
ホントに家に帰れるんだろうか?
そう思ったら何だか、それが銀河鉄道999に見えた。
メーテルはいるの?
僕は鉄郎?
ああ、なんだか限界の先で幻覚を見ているのか・・
僕は帰る。
家に帰るんだ。
何とか電車に乗り座席に座る。
ようやく安心して目をつむる。
ああ、やっと帰れる。
最寄駅から家までの道もかなり雪が積もっていた。
もう足は筋肉痛だ。
家に着いて熱い風呂に浸かった。
冷え切った体に染み渡る。
風呂から上がると、もう仕事へ行かなきゃいけない時間になっていた。
やっとの思いで帰ってきたのに・・・・。
こうして僕の長い長い雪降る1日は終わった。
僕の雪に対するトラウマが消えない理由はこの夜にある。
-END-
【CAST】
☆僕
☆タクシーの運転手数名
☆僕にタクシーを押させたタクシーの運転手
☆ファミレスの店員
☆先輩
☆メーテル(空想)
ご愛読ありがとうございました。
この作品はノンフィクションです。
実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係あります。
P.S その日の仕事。例の先輩に対して、無愛想だった僕は大人げないですか?
補足:この大雪で僕を救ってくれた自身のバンドCRAPの曲「WAR&WALK」はCRAPの解散LIVEのアンコールで演奏しました。








