?そのカウンセラーの先生が、エンプティーチェアという手法を使うことは、前々から知っていた。


エンプティーチェアを受けるには、覚悟がいる。


目を逸らし続けてきた問題や、自分の本音に向き合うことになるから。


ワークに入る前から、何のため分からない涙が溢れててきた。


黒幕(笑)は思わぬ人物で……でも、まぁ考えてみたら納得の2人。


愛してくれているからといって、嫉妬しないとは限らない。


愛されていても、同時に嫉妬されていることは珍しく無い。


知識としては知っていたけれど、いざ自分の事となると、完全に意表を突かれた思いだった。


1回目のエンプティーチェアの後、予想通り、揺り戻しが来た。


当時の記憶と痛みと…怒りが、これでもかと吹き出してくる。


揺り戻しが来たら、3日間、静かにしていてください、と聞かされていた通り、新たな行動や決断は一切しなかった。


一週間後、2回目のワークを受けて、一旦終了。


当時の本音は分かった。


じゃあ、今の本音は?


分からない。


分からないまま、発作的に押し寄せる怒りを消化しながら、数日が過ぎた。




続く。