日ペン主催の筆ペン部オンライン講座の添削のお仕事を終えました。


少し感想を書いてみようと思います。



実用の筆ペン字は、基本点画一つ一つををどれだけ美しく書けるかだと思っています。

楷書と行書それぞれのハネ、折れ、曲がり、右はらい等皆さん正しく卒なく美しく書ける自信はおありでしょうか。



ペンは線が細いので何となくで書いても上手く誤魔化せることがありますが、筆は誤魔化しが一切利きません!

実力がそのまま線に出る非常に恐ろしい筆記用具だと私は思っています。

たとえ字形が良くても線が悪いと美しく見えないという難儀な道具です。



楷書と行書は起筆一つとっても形は微妙に異なります。漢字と平仮名も違いますね。

行書の課題なのに、漢字の起筆を楷書で書いてしまうと行書らしく見えませんし、平仮名を漢字の線で書いてしまうと違和を感じます。


こういう細かいところをきちんと書けるかどうかで、全体のイメージや印象も大きく変わってしまうのが筆文字の難しさでしょう。



日ペンの場合、筆遣いは小中学校の国語科書写の基本点画の書き方で良いと思います。

「書道」的な穂先は一体どうなっているの?と感じるような難しい筆遣いはしません。


ただ、子供の頃にお習字を習っていた方でも、小筆の扱いには慣れていないことが多いので、子供の頃に習っていたからといって筆ペンも簡単に書けるとは限りません。

大筆はいいのだけど小筆は全然ダメでとおっしゃる方は結構いますからね。

ともかく、筆はそうやすやすと書き手の言うことを聞いてくれるものではないので、根気強く使い続けることです。



また、筆ペンの昇格試験・師範試験は、

『硬筆書写テキスト筆ペン』

会長先生著『暮らしの筆ペン』

にヒントがたくさん載っておりますので、特に独習者の方はお買い求めいただくとよろしいのではないかと思いました😌

独習の場合、やはりどれだけ自分で資料を集められるかだと思います。