中井正一『脱出と回帰』
途方もない閉塞感に苛まれている。
この文章を読むといい
友人が教えてくれた。
私は書くことを楽しいとは思っていない。
私自身は楽しくないのに生徒さんに「楽しんで!」と言っている。
何という矛盾だろうか。
思い返せば、書くことが楽しくて楽しくて仕方がない頃もあった。
頭がおかしくなるからやめなさい!と言われるほど書いていた時期もあったのだ。
純粋に楽しんで書いていたのは高校2年生までだと思う。
「書いていて楽しいでしょ?」
「若いからずっと書いていられるでしょ。」
「それだけ書けるんだもん。楽しいよねぇ…」
心に鬱積して私を蝕む言葉達。
「楽しくないです。辛いです。苦しいです。」
正直に話してもどういうわけか信じてもらえない。
「どうして?(楽しくないなんて信じられない!)」
と驚かれても上手く説明できなくて、これがまたストレスとなる。
語彙を多く持ち合わせていない私が悪いのだけれど。
理解してもらえないことへの落胆と、説明できない自分へのもどかしさ。
上の文章を読んで納得した。
言葉の一つ一つが私の中へと沈んでいく。
楽しいと思えない自分はおかしくない。
結局、理由はどうであれ人生の岐路でこの道を選んだのは自分自身。
他の選択肢もたくさんあったのだから。
書くことをやめたら今までの自分を否定することになるわね。
そう思えたので、大丈夫。
書こう。