このブログがあまりにおざなりなのを見かねた友人に「1週間続けてみたら?」と言われたので頑張っていたけど、6日で力尽きました( ꒪Д꒪)


………………………


所謂「美文字」と呼ばれるものには、美しく見える3つの要素があります。


①字形の的確さ
②全体の構成美
③線の美しさ



どれだけ字形が取れていたとしても、構成(字粒が不揃い、中心が乱れる等)が良くなければイマイチ。

逆に構成が良いと多少の字形の乱れは誤魔化せます。

まずは字形の練習ですが、字形の練習と共に、構成力を培う練習をした方が上達は早いでしょう。
マクロとミクロですかね。


字形の練習には十字線や米字線が引いてあるマスのノートが効果的。
でも、マスのノートでは文章の構成力はつきません。


普段の書き物、特に人に見せるような書き物だとマス目の用紙に1文字1文字入れていく機会はとても少ないですね。
大きな枠や行の中に字を埋めていくことがほとんどです。


罫線の用紙に文章を書く練習も取り入れたいです。
無罫の白紙だと大変難しいのでおすすめしません。



③の線の美しさ。
まあまあ上手な人とめちゃくちゃ上手な人の境目はここです。

線の美しさが全く違うのです。


どれだけ多くの作品の中にあっても、ポン‼︎と目に入って来ます。
光り輝いているからすぐに分かる、とおっしゃる先生もいます。
まさにそんな感じで、圧倒的な「美‼︎」です。
私が常日頃「線が〜線が〜」と騒いでいる理由はここにあります。



どのような「線」が美しいのか、まずはそれを知ることです。

良い作品を実際に生でたくさん鑑賞してください。

線の美しさや線質は写真や印刷物では見えにくいのです。
写真だとギリギリ分かるかなぁ…
写真でもPDF化すると完全に消えて見えなくなります。
ペン習字や書道の指導は、線の質を添削してなんぼだと私は思っているので、スキャンデータの添削はしません。


生の作品を見て初めて気付くこともたくさんありますよ。
このご時世なのでなかなか鑑賞も難しいですが、落ち着いたらいろいろ見に行ってみてください。






字形と線美はトレーニング方法が違います。
それはまたいつか。