以前生徒さん達に伝えたものから抜粋。
【受験部タテ書き、平仮名を連綿に変える場合】
受験部タテ書きを連綿に変更する際、気を付けること。
大きく4つ。
①連綿の形は手本脇の解説の書き方を参考にすること。
2字連綿を基本に構成していく。
3字連綿は出来たらかっこいいけれど、失敗することも多いので避けた方が無難。
(無理はしない!)
②文字数的に基本は各行1箇所。多くて2箇所。
各行1箇所は必ず入れたい。
③連綿にすると手本とは文字位置がずれてしまうので、字間が均等になるよう考え直す。
④ ③同様、行脚(行末)も揃わなくなるので、揃うように考え直す。
…………………………
※②は課題の文章によっては難しいです。
連綿を入れられない行が無きにしも非ず、かも。
でも、1箇所は入れられるはず。
全体を見て満遍なくうまい位置に連綿を入れていく、ということです。
用紙の上半分に連綿が集まっている
なんてことのないように、偏らないようにします。
基本は2字連綿を各行1箇所、多くても2箇所に留める。
全体のバランスを見て一行3箇所にすることもありますよ。
その際、同じ連綿線をもった連綿が隣同士にならないようにします。
隣り合ってしまった時は、どちらか一方は連綿をやめて、他の位置の文字を連綿に変更。
元々単体で完成しているお手本です。
それを連綿に変更すると当然体裁は崩れます。
そこをどう組み直していくか、再構築するのです。
感覚的にはパズルと同じですね。
![ハムスター](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/164.png)
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まず最初に、連綿にして一枚書いてみる。
最初の一枚は全体の構成を見るための草稿なので、お手本はざっくりとしか観ていないし速書きです。
字粒・字間は大まか。
この段階で、「書きやすい字、書きにくい字、引きにくい線、中心を取りにくい字」等、自分にとって注意が必要な字を把握します。
●前回
●今回
・これだと、2行目「ると」3行目「もっ」が同じような連綿で隣同士になるのでアンバランス
この2箇所に段差をつけるのは難しそう
・1行目「美し」3行目「らし」を共に連綿にしても、やはり同じ形が同じ位置に来るからおかしいだろうな
・「わり」が上手くいかない
・疎密は大丈夫そう
・字間は変えずにそのまま書いても、行脚は素直に揃うみたい
・森が大きくなる
・海が左にずれる
・然の書き順間違えた
こんな事を考えています。
全体像を確認・構築してから、字形・字粒・字間を整えて書き上げていく、と。
受験部に限らず自運で連綿を入れて書く時は、
・連綿を入れすぎない
・全体的に満遍なく配置
・苦手な連綿は作品には使わない
(練習はする)
この3点を意識すれば良いと思います。
ここに記した内容は日ペンで学んだことはないし、このやり方が正解‼︎ということでもありません。
(そもそも書道やペン字に正解不正解なんてないのよ。誤字以外。)
いろんな所で学んだことを集約した一つの方法論です。
日ペン一本の先生方が見たら「何言ってるの〜
」となるかもしれない![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)
![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/101.png)
![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)
「連綿を覚えたての頃は、何でもかんでも繋げて書いてみたいのよね。
でも、敢えて放つことを覚えなさい。
連綿が多すぎると節操がない(ピシャリ)」
大昔、或る先生に言われたことです。
品良く見えるものを書こう![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)