書道とペン習字の競書誌を何冊か購読しています。
ちなみに今年度は4冊。
でも、毎月ちゃんと出しているのはペンの光だけですおばけくん

段級取得が目的ではなく、書いてみたいな〜と思ったお手本がある雑誌を購読しています。



これまで様々な団体の競書誌を読んできた中で、何となく前々から思っていたこと。

ペンの光は、級が低いうちは独学で、段位が上がってから支部に所属する人が多い


他の団体は習い始めからどこかのお教室に所属している人が多いように感じます。
個人購読者の割合が低い。
書道だと尚更でしょうか。



弊支部も然り。

はじめは独学で学んでいたけれど、
・なかなか級が上がらない
・もっときちんと学びたい
様々な理由で、段級位が上がってからのご入会、という生徒さんが増えてきました。


子供の頃から長年教室に通って字を学んでいた身からすると、ちょっぴり不思議に感じることです。
(私はなぜか今までずっと独学でやって来たと思われている節があるけれど、そんなわけないですよタラー)


もし、私がこれから

「チェロを弾きたい!」

「バレエを習いたい!(トウシューズ履いて踊れるようになりたい‼︎)」

と思ったら、迷うことなくお教室探しを始めるでしょう。

今年不惑になりましたが、この年で独学でどうにかなるはずがない、と分かっているからです。
一人で試行錯誤するより、最初からきちんと筋道を示してもらいながら学ぶ方が、変てこな間違いや意味のない遠回りをせずに済むかな?とも思うので。
(意味のある遠回りもある。)


「字を書く」ことはあまりにも身近で日常に溶け込んだものなので、習うほどではない、とお考えの方が多いのかもしれませんね。

それと、習い事の経験がないと悩むのだろうなぁ。
なかなかね…踏ん切りがつかないのも分かります。



基礎基本がない時こそが習い時。
どんな習い事も最初が肝心です。

ペン習字の場合、手本を観る目の力と、ある程度の筆記力がついたらお教室を離れて独り立ちすれば良いのです。
(上矢印これはあくまで私の考え。お師匠さんにまだ独り立ちは早い‼︎言われたらダメだと思います。。。)


どの団体でも10級程度からスタートしますが、級位のうちに基礎基本をしっかり身につけておくのが肝心。

段位・それより上のクラスになる
=それなりに経験してきた、練習してきた
ということです。

10級なら「この書き方は出来なくても仕方ないね」ということも、師範に近いクラスでは通用しないでしょう。


ペンの光でいえば、10級スタートで五段になるのに最低でも1年半かかります。
1年半、基礎基本を蔑ろにせずしっかり練習を続ければ、大半の人は見せても恥ずかしくないものが書けるようになります。
(月に1,2日の練習で1年半ではありません。)

段位以上のクラスで基礎基本がなっていない
厳しく言えば、
あなたはこれまで期間、一体どんな練習をしてきたの?
となるわけです。
独学だろうがお教室で習っていようが同じです。


基礎基本がきちんと身についていない状態で、段級だけがどんどん上がっていくと後から大変なのです。
段級の数字の部分を気にする人がいますが、問題はそのクラスに見合った技量が身についているかどうか、です。


※他団体は段位からは試験(年に1回か2回)での昇段となるので、師範取得までに7,8年、それ以上かかる、というところも珍しくありません。
そういう団体の方が長期間学ぶことになるので力は付くかもしれませんね。
根気も必要になってきます。



支部に入るから、特定の先生につくから何かややこしいことや殊更面倒なことがあるわけではないので、
(あるとすれば生徒さん同士の人間関係でしょうね。よく聞く話しですが、私は運良くそういうところで学んだことがないので分かりません。)
お気軽にお近くの教室の門をくぐってみてはいかがでしょうか。


もちろん、中には独学で上達する方もいらっしゃるでしょう。
どこまで美しく書けるようになりたいか、求めるレベルの高さにもよるかもしれません。


この時代、美しい字を書きたい!お教室で習いたい!という方はとても少なく、貴重な存在です。
手書きが見直されてはいますが、全体で見ればやはり少数です。
手書き文化を廃れさせず、後世へ繋げるための貴重な人財とも言えるでしょうね。








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