日本ペン習字研究会主催の展覧会です。
今年はHPで結果速報が出ました。
新しい試みでしょうか。
今回は師範になって初めてのペン展でした。
師範になると、
・自運創作部
・臨書部
にチャレンジできます。
(勿論、漢字、かな、手紙文、筆ペン等の部門も出品できます)
「師範になったらお手本なしの『自運』で書ける、それが楽しいし自分の力となるのですよ(大変だけど)」
「好きな作品を書きたいように書いていいんだよ(大変だけど)」
と前から聞かされていて、一から作り上げる作業が嫌いではないので、書きたい物語を書きました。
想像していた以上に大変で苦労しました(;ω;)
結果は…なんとびっくり、師範のお友達からLINEで聞かされてしまいましたー笑
自分で見たかったー笑
自運創作部の特別賞でした。
…特別賞って何でしたっけ…
昨年までとは賞の種類が異なるし、そもそも賞を取ろうと思って書いていないのです。
賞は取れたらラッキー!運もあります。
師範になってからよりそう思います。
だって皆さん凄すぎますから。
一番上の賞だったのですね…
夜、お世話になった先生からおめでとうメールをいただいて、実感が湧いて来ました。
書いたものはこちら。
195×780 を2段構成で。
本当は、平安期の古典文学から引っぱって来ようかな?平仮名が好きなので、平仮名が多いところを選んで連綿をいっぱい入れて伸び伸びと流れを出して書きたいなぁ。
と思っていたのです。
どのお話にするか考えていた時に、
「是非これを‼︎」
と娘が持ってきたのがこちら。
『源平盛衰記』
…私、ダストアレルギーなのです
布貼りの古い本を触ると蕁麻疹が出ちゃう。
この後2,3日苦しみました。
私は刀剣乱舞というゲームが好きで、
(ゲームというより、その裏にある歴史と日本刀の鐔が好き。娘は日本刀の刀身が好きらしい。)
これは刀に纏わる話を書かねばならぬ‼︎
と、『剣巻』の部分にしました。
物騒な文言がたくさん出てくるので、どの部分を書くか悩みました。
あまりに暗い言葉や負の言葉は書きたくないですものね。
作品制作の醍醐味は草稿の作成かと思います。
ここが一番頭を使うところで、パズルのピースを揃えていくイメージでしょうか。
行数、文字数、字粒、行頭、行脚、言葉の切れ目…それらがピタッとハマった時の快感。
草稿を作っている時がやっぱり楽しいです。
※この後添削を受けて、行脚をキチッと揃えるのは諦めました。
思ったより漢字が多くて、行の流れが途切れてしまう。
字粒も揃わない。
行もフラフラ。
とにかく長い、書き終わらない!
「鬚切、膝丸、満仲」何回も出て来すぎ!(鬚切、膝丸を書きたかったから選んだのに私には難しすぎました)
私が書きたいイメージとは全く異なる作品が出来上がってしまいました。
良い出来ではありません。
特別賞をいただけたのは僥倖としか言いようがありません。
これほどまでに私は書けなかったのか…と実感したペン展でした。
次回までもう少し技術と感性を磨こうと思います。
いろは支部の生徒さんはお二人だけ参加。今回は個人出品の形にしました。
規定部3部で師範会賞
手紙文部2部で師範会賞
お二人とも素晴らしい結果
自分の結果より嬉しいです。
少しでも上位の賞に入ることが出来たら、それが今後の励みとなるかな…と厳し目に指導をしたので、嬉しいと同時にホッとしました。