《立川談志師匠の言葉より、一部抜粋》



嫉妬と羨望。

この2つは似ているようで全く異なる。


私の好きなゲームの登場人物の台詞で、


「嫉妬はいけないよ。鬼になっちゃうからね。」


というものがある。まさにこれだ。



嫉妬には負の感情が含まれ、思えば思うほど増大していく。

嫉妬した分、何か自分にプラスとなって返ってくるのか?というと、何も返っては来ないのだ。



私が通った高校と大学は、天才的に上手い人がたくさんいた。

でも、そこには「嫉妬」の感情はなかった。



「こんなに書けていいなぁ。羨ましいなぁ。」

「どうやったらこんな風に書けるのかなぁ。」

「あわよくばお友達になって、道具のこととかいろいろお話ししてみたいなぁ。」



要は羨望、憧れ、だ。

因みにこういうことは今でもしょっちゅう思っている。



憧れる字を真似してみたり、拡大コピーをしていつも見られるところに飾ってみたり。

字に関してはかなりミーハーだな、と思っている。



嫉妬はないけれど、「悔しい」とは思う。

同じ道具を使っているのに、どうして私にはこの線が出せないのだろう…悔しい!

こんな感じ。

自分が出来ないことに対しての悔しさだ。



昔と違い好みの字の書き手とSNS等を通じて簡単に繋がることが出来るので、一ファンとして、


「あなたの字が好きです!大好きです!」


と伝えることもある。

(もう少しまともな文章で真面目に伝えます。)


小心者なので滅多に声をかけることはないが、繋がることが出来た相手は皆大概優しくて暖かく、わりとのんびりマイペースで笑、裏表なくいろんな情報を交換してくれる。心の余裕と字に対する確固たる信念のようなものを感じる。

そういうところが文字に表れているのだろう。