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「生き直したかった。
娘が幸せになってくれたら、私も幸せになれるんだって。」


私は小さい頃からずっと母親の愚痴を聞いて育ってきた。

父と祖母のこと。

外での人間関係のこと(自分は馬鹿にされてる、いじめられてるような情けない人間だ)。

あなたは友達も多くて誰とでも上手くやれてママの自慢だわ。

小さいころから、自分を卑下する母の卑屈さは

絶叫したくなるようななんとも言えない居心地の悪い感情を生み出してた。

ウジウジ言ってんじゃねーよー!って感じの。


自分の母親がそんな弱い人間なのが許せなかったのかもしれない。

自分の母親が、本当はとても強い人なのに自分の事を全然信じてなくて

卑下しまくりなのが許せなかってのかもしれない。

なにより、自分の1番好きな人(母)の悪口を(母の口からであっても)聞きたくなかってのかもしれない。


自分を好きになってもらいたかった。

私が自分の理想になる事で、自分を満たさないで欲しかった。


先日、

カウンセラーに聞いて貰えば彼女の問題・苦悩が解決するかも。

そう思って無理やり心屋のオープンカウンセリングに彼女の名前で申し込んで行かせた。

私以外の人の話を聞くことで、何か違う視点で見れれば…そんな期待を持ってだった。

私が彼女の愚痴から逃げたかったのかもしれない。


だけど彼女は全然、心を開いてこなかった。

ただ、身体をそこに置いていただけで、カウンセラーの話などあえて聞こうとしなかった。

心屋のカウンセリングは自分が話さなくても場が進んでしまうから仕方がない。


それでも何か彼女に爪痕を残してないか?

どうだった?と聞くと

知らないひとに話なんて聞いてもらったって仕方ないじゃない。

話す気なんてないわ。

自分の娘みたいに身近でわかってくれる人に聞いてもらえるから意味があるんじゃない。


私は言えなかった。

私にすがらないで、と。わたしはしんどい、と。

私はあなたの感情のゴミ箱ではない、と。

あなたの感情はあなたが責任を持って処理して、と。

1人でできないならカウンセラーの力を借りて

1人でできるようになって。


あの人は解決したいのではないのだ。

解決できない彼女を可哀想と思うのはやめればいいのだ。

ただ私にすがっていたいのだ。

すがるには愚痴が必要なのだ。

父という悪役が必要なのだ。

私と愚痴を一緒に言っていつまでも一体感を持っていたいのだ。

そのために愚痴は手放さない。


だから昔、私が「一緒に逃げよう」と訴えた時も、逃げなかったんだ。


私はショックだった。

私じゃ何が足りないのだろう。

私は母にとって、母をいじめる最低なあの父親以下の存在なのか?

父ほどのお金がないからか?

父よりもずっとお金があれば、母を連れ出せてあげたのに。

母は、自分の幸せよりも私の幸せよりも世間体が大事?

世間体が自分と私を守ってくれると思ってる?

世間体が悪いのが嫌だった?

違う、自分の人生をかけたもの・結婚が、離婚という失敗の烙印を押されることが嫌だったんだ。

自分の幸せを差し置いても

父から逃れる穏やかな生活を望む私の幸せを差し置いても。


だけど、多分、


私のお金へのこだわりはここにも原因があると思う。


権力とお金

暴力で脅しで言うことを聞かせる・支配すると言うことが良しとされる家庭でそういう教育を受けた(というか見せつけられた?父のそういう背中を見続けされられた?)

それはお金と権力のある人だけの特権だと。

だから母のようになりたくなければ

お金と権力を得なさい。


母のようにもなりたくない

父のようにもなりたくない


私は、誰のようになればいい?