愛情を知った時
今日
母方の実家に行ったら
玄関に
ばあちゃんの育てた里芋が
転がっていた。
話を聞くと
明日までに
箱詰めして
出荷しなければいけないとのこと。
ただ
箱に詰めるだけならいいけれど
土を落として
いらない部分を切って
それから箱に詰めなければならないらしく
その作業には
とても手間がかかる。
と言うことで
僕も手伝うことにした。
ばあちゃんが
黙々とやっているのを
見よう見真似でやってみるけど
うん
これは
とっても大変。
それに
うまく土を落とすには
それなりに
技術も必要みたい。
2個3個とやっていると
早くも腕が
パンパンになった。
そんな僕をよそに
どんどん作業を進めていくばあちゃん
やっぱり
たくましいな~なんて思いながら
付いていくのに必死だった(笑)
少しずつコツをつかんで
世間話を交えながら
作業をしていたら
ばあちゃんが
里芋に向かってこういった。
『こんこらも東京さんいくとばい』
『おいしかっていってもらいしゃいよ』
(このこたちも東京にいくんだよ)
(おいしいっていってもらいなさいよ)
その言葉を聞いたとき
こんなにも愛情込めて
育ててあるんだということに
今更ながら
気づかされた。
やっぱりばあちゃんは
すごい人だ。
僕の腕は
パンパンだったけど
ひとつひとつ
丁寧に丁寧に
ばあちゃんの愛情を噛みしめながら
作業を進めた。
愛情を教えてくれて
ありがとう。