富士山の話し④ | Call back~心の積木~ブログ

富士山の話し④

頂上へ向かう


渋滞の中


僕は一人になっていた。


周りにいる


たくさんの人達を


見渡す余裕もなく


ただただ


一歩を踏み出す事しか


出来なかった。



一歩ずつ


一歩ずつ


そう自分に言い聞かせながら


とにかく


上へと。



頂上に近づくにつれ


どんどん


足場は悪くなり


両手を地面に付きながら


少しずつ登って行く。


渋滞によって


一歩進んでは止まり


一歩進んでは止まり


その繰り返し。


ただただ無心で


少しずつ登って行く。


今思えば

一番自分自身と


向き合うコトが出来た


そんな時間だったような氣がする。



時刻はもう


4時をまわり


うっすらと


空が真っ赤な色に


染まり始める。


とっても奇麗だ


もうこのまま


進むのを止めて


この場所で


御来光を眺めていようか


そんな想いの中


何とか


9合目までたどり着いた。



9合目では


僕と同じ想いなのか


寝転がって


空を眺める人たちが。



雲もなく


ここからでも


十分御来光は


見えるだろう。





『もういっか・・・』





そう思ったその途端


一人だった


心の中に


皆の顔が思い浮かんだ。



駄目もとで


山小屋の人に尋ねてみた


「まだ頂上で御来光間に合いますか!?」


山小屋の人は


何故かとっても笑顔で答えてくれた


「何とか間に合うよ」


その言葉を聞いた瞬間


みるみる


力が湧いて来た


8合目あたりで


投げ出していた


忘れてはいけない大切な想いが


心の底から


湧き上がってくる。


それは


ただただ単純な


ただただ純粋な


僕の想い。




“みんなと一緒に感動したい”




そこからは


ほとんど覚えていない


渋滞している


列の横


ありえないくらい


ごつごつした岩場を


必死で登った。


無我夢中で登った。


頂上を知らせる


鳥居が


どんどん近づいてくる


氣付けば頂上が


直ぐ目の前だった。


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頂上には


目前の御来光を見ようと


多くの人が同じ空を


見つめている。


そんな中


真っ先に見つけた


よっちゃんと


弓削ちゃん


ちょうさん。


もうすでに


半泣きでした。


そして


5分もしないうちに


雲の隙間から


一筋


二筋


光が溢れてくる


もう言葉は出なかった


何よりも


仲間と一緒に


その景色を


共有出来たことが


とっても嬉しかった。


多分


9合目で止まって


一人で眺めていたとしたら


感動したとしても


ここまではなかっただろうと思う。


仲間と一緒に


その景色を


共有できたことが


感動を


何倍


いや


何十倍も


大きくしてくれた。


本当に本当に


大切なコトを


改めて


教えてもらった氣がする。


どんなに


“ありがとう”


その言葉を重ねても


足りない程の


感謝の想いで


僕の初登山は


無事終わった。


これから


何をするにも


この大切な大切な氣持ちを忘れずに


生きていきたい☆


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ちなみに


また富士山に登りたいか?


そう聞かれたら


間違いなく僕は


こう答えます。


一人では


絶対に嫌だ(笑)



でも


仲間と一緒なら


絶対に登りたい。



来年も


富士夢祭りで


2度目の富士登山


これから楽しみです☆



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