時の流れ
あれは小学生の頃だったか
中学生の頃だったか
ピーターアーツやら
アンディフグやら
その凄まじい試合に
テレビに釘付けになっていた。
ホーストやら
サムグレコやら
放送がある日は
家族みんなで見ていた。
バンナやら
セフォーやら
怖いと言いながらも
氣になり見ている
かあちゃんと妹。
フィリオやら
マイクベルナルドやら
そんな母ちゃんと妹に
うるさいと文句を言う
にいちゃんと
僕。
武蔵やら
ステファンレコやら
無言で
テレビを見続ける
父ちゃん。
たしかあれは
高校生の頃だった。
僕は
突然現れて
ヤバいくらいのスタイルで
グランプリを制覇した
マークハントが大好きだった。
・・・・
時は流れ
ニュースで
K‐1が危機だと知った
ボブサップやら
シュルトやら
その辺りから
全く見ていなかったし
特に興味もなかったが
いざ無くなると思うと
何だかとっても悲しいものです。
・・・
時は流れ
今は
家にいるのは
父ちゃんと
ばあちゃんだけ
一緒にテレビを見るコトも
ほとんどなく
あの頃あったものは
何もない。
ふと
あの頃を思い出して
涙が流れてくるのです。
K‐1と
家族が重なり
余計に
涙が流れてくるのです。