九州での法事は、叔母(母の弟のお嫁さん)のー周忌でした。1年前にすい臓がんで52歳で亡くなりました。すい臓がんで余命3か月と宣告されたのが、一昨年の10月、私は11月に娘を妊娠したので、お見舞いにも、お葬式にも行けませんでした。
叔母はとても優しく明るい人で、小さいころから、毎年遊びに行かせてもらい、かわいがってもらったので、叔母が末期がんと聞いた時は、私もとてもショックで涙が出ました。
叔母がいなくなった祖父母宅に初めて訪問し、「いらっしゃ~い、疲れたでしょ~」と高い優しい声が聞こえてこないことがとてもさみしく感じました。
仏間の遺影は、余命宣告された翌日に、叔母がコスモス畑でいとこ(娘)に頼んでとってもらい自分で用意したものだと聞いて驚きました。お葬式の時にかけてほしい曲のCDも用意いていたそうです。
余命宣告を受けても、「病気と闘う、あと10年は生きるから」と周囲には言っていましたが、覚悟もしていたのだなと切なくなりました。
叔母が亡くなった1週間後に、従弟に赤ちゃんが生まれました。叔母にとっての初孫です。どんなに心残りだっただろう…。
従妹が沖縄の大学に行っていたとき、叔母が「娘(いとこ)が沖縄で嫁いだら、私も子守に長期滞在させてほしいわ~」と笑っていたのを思い出しました。
叔父も定年前に奥さんをなくしてしまい、定年したら夫婦で楽しみたいこといろいろあっただろうな。
娘の結婚や息子の就職も夫婦で見届けたかっただろうな。
ただ生きていることが、それだけでどんなに幸せなことか、改めて感じた1日でした。