人工授精をはじめたころ、鍼灸治療も試してみることにして、ホームページに不妊治療と書かれていて、費用も高くない、職場近くの治療院に行ってみました。肩こりもひどかったのでマッサージと鍼を毎週1回してもらい、とても気持ちがよかったのですが、不妊治療のことは全然聞かれず…。特に、不妊治療を専門にしているとか、得意としているとかというわけではないようでした。


悪くはなかったのですが、仕事をやめて、距離的に通いにくいことと、不妊治療を得意としている治療院に興味があったので、行くのをやめてしまいました。


とはいっても、体外受精には高額なお金がかかるので、体外受精にステップアップした時に、すぐには鍼灸院にはいきませんでした。しかし、1回目の採卵で移植できず、2回目の採卵で移植できたものの、着床せず。次回こそは万全を期そうと思い、凍結胚移植をする前の周期から鍼灸治療もすることにしました。


不妊治療を得意とする女性専門の鍼灸院を探し、初診の時に、クリニックでの治療のことを細かく聞かれ、なんだかうまくいく気がしました。先生の言うとおりに、胚移植のスケジュールに合わせて通いました。

しかし結果は化学流産。着床したのだから効果があったと言えるのかもしれませんが、時間もお金もかけて通ったのにうまくいかず、疲れてしまいました。


そんなとき、「体外受精はとてもお金がかかるから、それ以外にお金をかけるのではなく、自分でできること(お灸、食事、運動)をきちんとやっていくことが大切だと思う」ということをおっしゃった方がいて、ほんとにそうだなあと思いました。


体外受精の費用だけでも精一杯なのに、鍼灸でもお札が飛んでいくことが私にはストレスだったなあと思い鍼灸院はやめました。


ただ、鍼灸院で教えてもらった、家でできるお灸のツボを教えてもらって、それをずっと続けていました。そういう意味では行ってみてよかったと思います。治療自体はとても心地よかったので、お金にも時間にも制約がなければいい治療だなとは思っています。