長女は、1~3年まで国語の音読の宿題がありました。
 

いくつか悲しすぎて聞いていられない話があったのだけど、その一つが「ちいちゃんのかげおくり」です。

 

戦争の時のお話です。

 

先日の3年生の次女の父兄懇談会で、なぜかこの朗読を聞かされました。

私は悲しいのがわかっていたので初めからタオルを用意。

 

この話を知っている人ならわかると思うけれど、途中で耐えられなくなるよね。

幼いちいちゃんが、おなかを空かせて、一人寂しく死んでしまうなんて・・・

 

ところでこの朗読を親に聞かせた訳とは。

 

先生がおっしゃるには、この単元を始める時に、全クラスにこの朗読を聞かせたそうです。

聞き終わった時、全クラスとも、児童はみんなぽかーんとしていたのだそうです。

 

ここ数年、そうなのだそうです。

でも平成10~20年くらいまでは、クラスで10人くらいは号泣していたそうです。

 

なぜなのか。

 

読解力ではない。

戦争の話とわかっていないわけではない。

ちいちゃんが死んでしまったこともわかっている。

 

でも感情移入ができていない子供が多いのだそうです。

 

「由々しい問題です!」と先生。

 

AIが発達しているこの時代に、取って代わられないものは「感情」であるはずなのに、その人間の最も大事な部分が麻痺している。

 

「なので音読をしてください!!!!」

 

とのことでした。

 

次女の学年は紙は配られるけれど、宿題ではなかったのであまりやっていませんでした。

 
私も小学生時代に音読をした記憶がなかったので、むしろどうしてあるのかしら、と不思議だったのだけど、音読って大事なのねえ・・・