先日ジヴェルニーに行ったことを綴ったブログを読んで下さった方から、こちらの本を紹介して頂きました。

 

「ジヴェルニーの食卓」

原田マハ

 

 

印象派の絵を色々見た後だったので、ことさら楽しく、あっという間に読んでしまいました。

 

タイトルを見るとモネについて書かれた本なのかと思ったのですが、4つの短編が収録されていました。

 

「うつくしい墓」

アンリ・マティスについてのこの作品はとても感動的で、涙が出てきそうでした。

 

「エトワール」

踊り子の作品を沢山残したエドガー・ドガ。

オルセーで見た14歳の踊り子の銅像の作成秘話。

当時は貧しくてパトロンを得るために出稼ぎのようにオペラ座の踊り子になった幼い少女たち。その存在を改めて知って胸が痛くなる。

 

「タンギー爺さん」

ゴッホの絵で有名なタンギー爺さんとポール・セザンヌの関係。

タンギー爺さんは画家の卵たちのお父さん的存在だったのですね。

こういう話は本当に興味深いです。

 

「ジヴェルニーの食卓」

そして最後にクロード・モネの話。

ジヴェルニーのモネの家の大きくて立派なキッチン、黄色い壁のダイニングルーム、色とりどりの花が咲き乱れる庭を思い出します。

 

またパリに行きたくなってしまう、そんな本でした。