少し前にホイアンを訪れた友人は、ぜひテーラーで洋服を作っておいでよ、と言っていた。

なるほど、ホイアンの町には至る所にテーラーがある。

こんな感じで一見普通の洋服屋さんなんだけれど、これは全部サンプル。

旅するCalla

でもデザインとか縫製はどうなんだろう?
結構不安。

でもせっかくホイアンには4泊するし、時間もあるので、試してみても良いかもね、という感じだった。

たまたまホテルから町へのシャトルバスに同乗した日本人カップルと話をしたところ、コンシエルジュのお勧めテーラー、Thang Loi でクッションカバーを作ったらしい。

翌日にはホテルまで届けてくれて、仕上がりもとても良かったから次回はぜひ洋服を作ってみたいと言っていたので、興味が出てきた。

教えてもらった通りに行くと、その通りはホイアンではむしろ寂れた感じのところで、本当にこんな所にちゃんとしたテーラーがあるの?と半信半疑だったけれど、いきなり広い敷地に大きな店構え。

旅するCalla

ここは、養蚕から製糸、機織り、縫製まで、全てを社内で行っているらしく、はじめて訪れた客は簡単な工場見学から始まる。

私達を見ると、日本語を話すスタッフがすぐに寄ってきた。

常にツアー客の訪問が絶えず、店員は英語、日本語、フランス語と色々喋る。

見学スペースを抜けて店内に入ると、アオザイ姿の女性店員がうじゃうじゃいる。
扱っている素材はほとんどシルク。

来年夏ヨーロッパでの友人の結婚式に合わせてドレスを作ろうと思っていたのだけど、気に入ったデザインがちょうどディスプレイされているではないの!

シフォンのロングドレス。
でも値段を見たら120ドル。

高い。

じゃあいらない、と言うと、110ドルは?と値下げ。
それでも高いわ。

100ドルで暫く膠着。

そして90ドルでディール。
もっと下げてよ、と食い下がったけど、それ以下はどうやっても無理ですって。

まあいいや。
日本では、この値段では買えないでしょう。

それから生地を選びます。
シフォンの生地はざっと数十種類。
その中から、淡いメロンとオレンジのシャーベットみたいな色の生地をセレクトしてみました。

次は裏地。
いくつか重ねてみて、柄がきれいに映えるオレンジとピンクの中間色に。

そして採寸。
とくに採寸の部屋がある訳でもなく、その辺で上着を脱がされあちこちメジャーで計って行く。

それから写真撮影。
右を向け、とか後ろ向け、とか言われて、デジカメで全身を撮影。

じゃあ明日のお昼頃に仮縫いに来てね、と言われて店を出る。

翌日行って、フィッティング。
丈がやや長く、脇が少し大きかったので、サイズ調整をします。

約1時間後に出来上がったドレスはこんな感じです。

{567C563A-96A1-42CD-9059-6758F1B45DF5:01}


家族(=妹)には「もっとはっきりした色にすればよかったのに!」とか、「太って見える!」とか言われましたが、どうでしょう…?

次はホイアンの高級テーラーとして超有名なYalyを紹介します。