朝、台湾高速鉄道にて台北から高雄に移動。

開通予定日を大幅に超過してようやく開通した台湾版新幹線だ。


台北駅から終点の左営(ツォーイン)までおよそ2時間、1,490元(約6000円)。そこから高雄市内までは少し離れているので、タクシーを利用する。


この左営は高速鉄道専用の駅で、いわば新大阪や新横浜のような感じ。

15分くらいで高雄市内の目的地に到着。


目指すは「蔵愛 True Love」といういわゆる婚礼写真館。
台湾では結婚式を迎えるカップルが記念撮影をしてアルバムを作ったり、報告カードをつくったりするのが一般的らしく、それ系の店舗が沢山ある。いわゆるレンタルドレスショップとフォトスタジオが合体したところで、日本でもやれば流行るんじゃないかなあ・・・

とにかくそういうところで、結婚式に関係なくてもドレスやその他の衣装を着て「変身写真」アルバムを作ってくれるのだ。

このためだけに台湾や韓国に旅行するマニアもいるようだけど、私はご主人様の仕事中の一人時間をつぶすために初めての挑戦。日本から予約ができる写真館のうち、高雄の店舗があるという「蔵愛」というところに「台湾写真館 」経由で事前予約をしてきた。

今回のプランはイブニングドレス2着と伝統衣装1着の計3着、18カットで約6時間。
CD-ROMとアルバム、大判写真(額縁入り - 絶対飾ることはないだろう)のセットで18900元(約8万円)!
高いけれど、ものは試しだわ

10:45に写真館入り。まず受付のお姉さんとパッケージ内容の確認をして支払いを済ませると、メイク担当の女性、小靜(シャオチン)の案内で一度正面入り口を出て裏口から建物2階のメイクルームに入る。


まず台湾の伝統衣装のアルバムを見せられて、好きな色をセレクトするように言われたので、グリーンや紺、ピンクなど5-6種類の中から、赤いものを選んでみた。着替え用の小部屋に入り、ボディ・ファンデーションを塗られ、さっそくそれに着替える。

続いてメイク開始。
今回担当してくれたのは燦瑜(シャオユー)という女性。
日本語も英語もほとんど通じなかったけれど、とても優しくてフレンドリーな人で、本当に楽しかった。

しかも彼女は腕がよく、メイクもヘアアレンジもまったく文句なしの出来栄え
台湾のしかも高雄なのに~(失礼)とちょっとびっくり。

つけまつげをつけたり、私の奥二重の右目を二重テープを使って完全な二重に小細工してくれる。

面白い~


彼女がメイクをしている間に、シャオチンが髪の毛を巻いてくれる。

一通りメイクが仕上がった段階で、「じゃあドレスを選びに行きましょう」という。
頭にカーラーを巻いた状態で、民族衣装を引きずりながら3階に上がると、そこはドレスの宝庫。

わ~楽しい~
ウェディングドレスを選んだ時を思い出すわ~。
ドレス大好きとしてはたまらない

カラードレスのアルバムを見せてもらい、気になるものを4-5着選んで試着する。
少し迷った後、最終的にピンクのベルラインと、ブルーのマーメイドをセレクト。

さて、2階のメイク室に戻ると、まずピンクのドレスを着てサイズ直し。その場で詰めてくれる。

続いてヘアアレンジ
ピンクのドレスはベルラインなので、可愛らしく一部を下ろし、ブルーは大人っぽいのでアップにする予定らしい。
彼女の腕を信じて、お任せすると、本当に素敵に仕上げてくれてびっくり

ドレスと髪型にあわせて、アクセサリーをつけてくれると、早速撮影開始
さらに2階上に上ると、そこは撮影室。3部屋に様々なセットが用意されていて、そのうちのひとつを使って撮影開始。

担当してくれるカメラマンはトニーさんというタイ人っぽい顔つきの若い男性。
ポーズ指導をしてくれる感じはやっぱりゲイ?だろうな・・・

彼の指示に従って色々なポーズで20枚くらい撮影すると、さらに上に行くという。
階段を上ってみるとそこは屋上で、そこにもやはり4-5箇所撮影用セットが組まれている。

1着目の撮影が終わったのが13:00過ぎ。
トニーさんから「下に戻って着替えてきて」と言われメイク・ルームに戻るとシャオユーに「おなかすいてない?」と聞かれ、ランチタイムに。

6時間もの長丁場で食事はどうするのだろう、と思っていたらちゃんとお弁当が用意されていました!

なんて気が利いているのかしら~
ドレスのまま食事をするのはちょっと気が引けたけれど、汚さないように気をつけて食べる。

食べ終えると早速ブルーのドレスに着替えて、それに合わせてヘア・メイクを変更。
今度はかなり大人っぽい雰囲気で、香港マダムになった気分~。

今日は平日だけれど、他にも2組のカップルがウェディング写真を取りに来てました。
1組は明らかに私が到着する前に撮影をしていたようで、更に4着くらい着替えている。

女性はその都度ヘア・メイクを変えるけれど、男性はひたすら待ち時間が多くて気の毒。
台湾人の知り合いも丸1日かけて撮影したと言っていたから大変だ。

私もさすがに2着目の撮影を終えた時点でかなり疲れてきて、3着目の民族衣装のメイク中はついうとうとと居眠りをしてしまったくらい。

モデルも大変なのね~・・・
ポーズをとるのも、笑顔を作るのも疲れるわ

そんなこんなで何とか終わって私服に着替えるとほっとする。
受付に戻ると、今晩7時から写真のセレクションをするから来いというけれど、今晩は夕食の先約があるので、翌日の12時に再度来ることに。

翌日は表玄関からそのまま2階に上がって、PCで前日撮影した写真約90枚からアルバムに載せたいものを18枚選ぶ。18枚以上は追加1枚ごとに900元、3枚以上だと1枚750元だというけれど、そんなにいらないから・・・

とは言え、90枚を18枚まで絞りこむのはなかなか難しいのだ。
勝手にカメラマンが選んでくれれば良いのに・・・と思いながら、なるべく同じポーズが被らないように気をつけつつ何とか18枚を選択。

それから、額縁のデザインとアルバムのデザインを選んで、最後に大判写真にしたいカットを選ぶ。

だから大判写真なんていらないんだけどなあ・・・と思いながら、台湾での撮影の記念となる民族衣装の写真をひとつ選んだ。本当に家にこんなの飾るほどのナルシシズムないんだけど、かなり立派な額縁だから、そのうち絵でも買って入れなおせばいいわ。

さて、これが実際にアルバムになって自宅に届けられるのは4月28日だというので、かなり先の話だけれど、そのころに写真をアップすることにします。

時にはセレブ気分でヘアメイクをしてもらってドレスを着るのも楽しいかも知れません
何よりもスタッフの皆が非常に感じよかった!!!

「また高雄に来てね~、会いに来てね~!時々思い出してね~!!」という感動の別れだったので、結婚5周年とかの記念に夫婦で撮影に来てもいいかしらね。



左が燦瑜(シャオユー)。右が小靜(シャオチン)


蔵愛婚紗撮影有限公司 (上は高雄店の写真)
www.truelove.tw