写真から帰ってきて何事もなかったかの様に席につく平林さん


古屋さん
「どうだった?」

平林さん
「ちょっと恥ずかしいな」

古屋さん
「ホッシーは何があったか知らない方がいいよ。てか帰ってきたホッシーの表情が見たい(笑)」


「いやだ!何があったか教えてください!」

古屋さん
「え?見る?心構えつくっとく?」


「はい」

古屋さん
「ほら、こんな感じ」


「………。」

古屋さん
「で…」


「本当に倒れちゃいますよ」


まりもさん
「ほしにゃんご主人さまぁ!」


平林さん・古屋さん
「ほしにゃん!!!!(爆)」



「あ…はい」


二人の爆笑を背に
いざ戦場へ向かう僕


この二人…国が国なら撃ち殺していただろう



まりもさんのエスコートで入り口の方へ



まりもさん
「それではご主人様☆まずお耳を選んでください☆」



「お耳…ですか?」


まりもさん
「はい、こちらの中からどれでもお好きなものを」


ズラリと壁にかけられたカチューシャタイプの耳



「えっと…」
(うさぎとねこだけは絶対にいやだ。)


「犬で…」


少し屈辱だった…



まりもさん
「それでは胸の前でハートを作りましょう」


(あぁ…やっと耐えられそうなのきた。平林さんと同じヤツだ)


胸の前でハートを作ろうとする僕



まりもさん
「はい☆」


片手でハートの半分をつくるまりもちゃん


これはΣ(°Д°;)


まりもさん
「二人で1つです☆」




(惚れてまうやろーー――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
(」゜□゜)」




ちくしょう…


萌えた…

きゅん死にしそうだぜ






ん?言葉のチョイスが秋葉化してきている気がする…



そんな感じで萌え空間を堪能した僕は席へと戻った


二人のやっつけな絡みはフルシカトして
そろそろ帰る時間だね、なんて話をする



店員さんに指でバツをつくりチェックの合図を出す古屋さん


キャバクラか!


会計は今までとは違うメイドさんが持ってきてくれた



二人はメイドさんにひたすら
「萌え萌えじゃんけん」
のやり方を聞きながら練習していた



二人が自分とは違う生き物に見えた
平林さんのムチャぶりにテンパるメイドさん


もっとテンパる古屋さん


それを横目でニヤつく僕と平林さん



メイドさん
「えーどうしよう!?」


「大丈夫ですよ!頑張って!」

メイドさん
「えーっ困った☆まりもちゃん書ける?」

まりもさん
「大丈夫です、頑張って☆」



……


………


え?(・_・;)


まりもちゃん?


って僕が写真指名した子じゃないの?


写真は黒髪で…


実物茶髪…



そんな引っかけ、ずっと下を向いてる僕には気付くよしもありません…


赤くなる古屋さんの隣で僕も赤くなっていました




一生懸命絵描き始めたメイドさん


運良く特徴として眼鏡をかけていた古屋さんを上手に書き上げたメイドさん



メイドさん・まりもさん
「それでは☆」


(きた!)


メイドさん・まりもさん
「このままでも美味しいのですが、もっと美味しく召し上がっていただく為にパワーを注入したいと思います。しかし、私達の力……以下略」


3人
「ほ~い」


メイドさん・まりもさん
「うー(トイレを我慢する小さい子供のように顎の下で握ったグーの手を小刻みに震わせながら)でチャージして…」

3人
「はい」

メイドさん・まりもさん
「もえー☆で解放する(料理に向けて両手でハートをつくる)」


3人「分かりましたぁ」


メイドさん・まりもさん
「じゃ、せーの!」


全員
「うーー!もえー☆」


メイドさん・まりもさん
「召し上がれ☆」



オムライスに苦手なグリンピースがいっぱい入っていたが、もう味なんてよくわからなかった…



古屋さん
「てか、カレーとケチャップって合わないね」


平林さん
「あぁ…」


空気に完全に慣れた平林さんは少しやっつけになっていた


平林さん
「てか、この萌え萌えじゃんけんってのやりたいな」



「そーですね…」



桜子さん
「ぶぅちゃんご主人様ぁ!」


平林さん
「はぁい♪」



ときめいてやがる…


るんるんで写真を撮りに行く平林さん


やっぱりこうゆう時に、トリをひく運命にあるんだな…と遠くなる彼の背中を見ていた


(続く)
メイドさん2人がまずドリンクを持ってくる



目の前でシェイカーかぁ…


どんな感じだろう



メイドさん
「それでは今から美味しくなるようにシェイカーをふりふり☆させて頂きます。でも、私達の力だけでは足りません。ですから、ご主人様達も一緒にお願いします☆」



(・_・)エッ..?




メイドさん
「私達がしゃかしゃか☆と言ったらご主人様達も続けてしゃかしゃか☆とお願いします。よろしいですか?」



なにΣ(°Д°;)!!


メイドさん
「それじゃあいきますよ~☆せーの♪」



待ってくれ!!
(゜□゜;)



メイドさん
「しゃかしゃか☆」

3人
「しゃかしゃか」

メイドさん
「ふりふり☆」

3人
「ふりふり」

メイドさん
「きゅんきゅん☆」

3人
「きゅんきゅん」

メイドさん
「もえもえ☆」

3人
「もえもえ」

メイドさん
「ツンツン☆」

3人
「ツンツン」

メイドさん
「でれでれ☆」

3人
「でれでれ」

メイドさん
「おいしくなぁれ☆」

3人
「おいしくなぁれ」


メイドさん
「もえー☆」

全員
「もえー!!」




意識が飛びそうだった


いいオッサンが3人で萌え萌え言っているのだ



母には言えない…




僕は目の前にあるお酒を半気(半分一気)した



シラフでいたくなかった



しかしアルコールの濃さを「普通」で頼んでいたので酔う事さえ許されなかった…



そうこうしてる間に食事がきた



先程と同じ2人組のメイドさんだ



嫌な予感がした…



平林さんはハンバーグ

古屋さんはカレーライス

僕はオムライスを頼んだ



まず各々ケチャップでお絵描きをしてもらう



平林さんはうさぎ

僕はいぬ


こうゆう時に悩んでいると痛い目にあう事を痛感している僕は即決した



古屋さんが悩んでいると


平林さん
「あぁ…この子書いてあげてください」


と古屋さんを指差しながら言った


古屋さん
「えぇー!!!」


(そらきた…)



メイドさん
「えっ?かけるかなぁ」
f^_^;


少しテンパるメイドさん



しかし、この時パンチを喰らったのは古屋さんだけではなかった…



(続く)