魔術師の遺産 『エイボンの書』 | クトゥルー神話外伝・君のポケットに届いた手紙・神酒のブログ♪

魔術師の遺産 『エイボンの書』

かつてハイパーボリアと呼ばれた失われた大陸に、1人の偉大な魔術師がいました。
彼の名前はエイボン。
そしてこのエイボンが書き遺した魔道書が、有名な『エイボンの書』です。
(有名なのは、あくまでクトゥルーの世界の中でだけどね☆)

エイボンの書には、主に彼の魔術の実験、旅の体験記、
旧支配者ツァトゥグァ、外なる神ヨグ=ソトース、ハイパーボリア大陸のことなどが書いてありますが、
以前に解説した「ネクロノミコン」の内容に関連した記述もあるということです。

この書物が最初に発見された場所は、これもまた幻の大陸である「アトランティス」であると言われています。
その後エイボンの書はシリア人のイミルカール・ナルバの手に渡り、
元々ハイパーボリアの言語で書かれていたものを、紀元前1600年頃にカルタゴ語に翻訳しました。
さらにこの後にエイボンの書の一部はギリシャ語に翻訳され、現在ミスカトニック大学に所蔵されているこの本は、カイアス・フィリパス・フェイパーという人物に9世紀頃にラテン語に翻訳されたものです。

また、以前にカルトで紹介した『星の智慧派』のもとにも、実はエイボンの書が存在します。
こちらに伝わるこの魔道書は、魔術の道具として銘板に書かれていたもので、
フランスの南部アヴェロワーニュ地方に住んでいた魔術師、ガスパール・ド・ノールによりフランス語に翻訳されました。
この地方では魔術が実用されていた形跡があり、
エイボンの書が書かれていた銘板がずいぶんと重宝されていたようです。

『エイボンの書』については、ここでは解説しきれない部分もありますので、
いずれ小出ししながら紹介していきますね。

ところでいつから新作連載しようかな~?


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