全てを灰塵へ『クァチル・ウタウス』 | クトゥルー神話外伝・君のポケットに届いた手紙・神酒のブログ♪

全てを灰塵へ『クァチル・ウタウス』

「カルナマゴスの誓約」と呼ばれる魔道書の中に、クァチル・ウタウスと言う名の旧支配者が登場します。
その容姿は両手両足を硬直させた子どものミイラのようですが、この神格には恐ろしい能力があります。
それはクァチル・ウタウスに触れた者を、全て灰に変えてしまう能力です。

クァチル・ウタウスの通称は『塵を踏むもの』
彼により灰となって崩れ落ちた犠牲者を、クァチル・ウタウスが踏み越えていくことから、このような通り名が付いてしまったのでしょうか?
クァチル・ウタウスが出現する時は必ず時間に大きな狂いが生じ、その周辺だけが異常な速度で時間が進んでしまいます。
だから相手を灰にする能力というのは、実は時間が進んで朽ちてしまった結果を指しているようですね。

クァチル・ウタウスについて書かれた魔道書「カルナマゴスの誓約」にも同様の作用があり、
『エクスクロピオス・クァチル・ウタウス』という呪文でクァチル・ウタウスと契約を結ぶことができると書いてあります。
この呪文によりクァチル・ウタウスを召喚すると不老不死が手に入りますが、代わりに背骨をねじ曲げられてしまうということです。

ちなみにこの神格が崇拝されていたのは古代エジプトで、カ・レトという名で崇められていたそうです。


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